えいざつき ~元映画ブログだったポエマーの戯言~

批評というよりも、それで思い出した事を書きます。そして妄想が暴走してポエムになります。

『ドント・ブリーズ』に映る「荒涼」

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略][加筆有]

 


DON'T BREATHE - Official Trailer (HD) 

 

www.imdb.com

 

シリアスな『ホーム・アローン』か、それとも『パニック・ルーム』か?と思いきや中盤から『悪魔のいけにえ』並みのホラーに転じてゆくのが『ドント・ブリーズ』だ。そして観終わった後の感触はまさしくサイコサスペンスでもショッカー映画でもなくまさしくホラー映画なのだと感じてしまう。

 

そう、 『ドント・ブリーズ』はホラーだ。そして古めかしいゴシックの香りを放っている。

 

古めかしいと書いたのは、『ローズマリーの赤ちゃん』や『エクソシスト』のような近代的建築物や街並みでホラーをやるのではなく、誰もが寄り付かない土地にある寂れた大屋敷という舞台で繰り広げられるホラーの事だ。コレもここに入る。

 

しかし、『ドント・ブリーズ』に纏うその古めかしさは、現在のアメリカの社会状況が生み出したものでもあるのだ。

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『ポッピンQ』実は『千と千尋の神隠し』とほぼぼ同じ

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

 


劇場アニメ『ポッピンQ』予告映像 

 

ヘンに癖が強いからか、それともエンドロール後の衝撃(?)が強すぎてなのか『ポッピンQ』評判が芳しくない。しかし、個人的にはこれを残念作としてはみてはいない。たしかに惜しいところはあるし、『どれみ』や『プリキュア』のお約束を知らないと楽しめないだろうし、それにここではそれらのファンが求める「かわいさ」「かっこよさ」の二つが抑え気味なので、どこを見所にしてよいのかが分からないからだ。

 

しかし、描かれているのは野心的だ。何故ならこの映画はアニメにしては珍しく愛を使わずに自立を描いたストーリーだからだ。

 

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eizatuki.hatenablog.com 

 

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『ローグ・ワン』からみる『スター・ウォーズサーガ』の取り扱いの難しさ

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

 


「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」予告 希望編 

 

今年一番の感動作!

スター・トレック BEYOND』で不覚にも泣きそうになったのを何とか抑えたが、『ローグ・ワン』は駄目だった。上映後に目元をハンカチで押さえている変なオッサンを見かけたらおそらくそれは自分だ。

 

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eizatuki.hatenablog.com 

 

『ローグ・ワン』の後半に我ながらあれだけ感情が高ぶったのはデス・スターの設計図を手に入れるために奮戦するローグ・ワンこと「名も無き者」達にスター・ウォーズ好きの自分を重ねてしまった訳だけで、ある意味これはスター・ウォーズの「正史」ではなく「外史」であり小難しくいえば「オーラルヒストリー」的な視点をもった映画だからで、それゆえの大感動ともいえる。

 

けれども、それゆえに古い自分のようなファンには「これからのスター・ウォーズサーガとの付き合い方」をちょっとだけ考えた映画でもあった。

 

 

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『忠臣蔵外伝 四谷怪談』の思い出

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

 


忠臣蔵外伝 四谷怪談(予告) 

 

12月14日は忠臣蔵討ち入りの日なので突発的に書きます。

 

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eizatuki.hatenablog.com 

 

公開時に『四十七人の刺客』があるので、便乗とも思われがちだが、れっきとした松竹誕生100周年記念作品であり、そして……

四谷怪談の主人公である伊右衛門が死んでハッピーエンドの映画でもある。

 

 

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