ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]
映画ではじめて恒星間ラムジェットを描いた『パッセンジャー』はそれだけでモルテン・ティルドゥム監督に「ありがとう、ありがとう」としか言えないのが個人的な感想である。すでに支離滅裂だが、本当だから仕方がない。しかも、最新VFXで彩られたこの映画は60、70年代のSF映画やマンガの「香り」もするので好きな映画だ。
しかし、内容は問題をはらむ。という指摘は理解できる。できるけど、では主人公のジムの立場に立って弁護してみたい。「宇宙のタイタニック」がコピーにある映画だが、系譜としては男のための恋愛映画だからだ。
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