えいざつき ~元映画ブログだったポエマーの戯言~

批評というよりも、それで思い出した事を書きます。そして妄想が暴走してポエムになります。

『パワーレンジャー』こそがアリストテレスが語る正義!!

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略][加筆修正有]

 


ハリウッド版スーパー戦隊が変身!『パワーレンジャー』予告編 

 

www.imdb.com

 

パワーレンジャー』は冒頭からはじまり採掘場での5人が出会う流れは素晴らしい。監督のディーン・イズラライトのみなぎる才気が感じられる。この監督の名は覚えておくべきだ。

 

とはいえ、青春と戦隊ヒーローを融合させる展開はドラマ面ではうまくいっているが、そのために見せ場を全部後半に持っていったためにアクションはイマイチだ。例えば、ただ格好良く見せるためだけのジョン・ウー的、またはマイケル・ベイ的なスローモーションを同じシュチエーションとほぼ同じ構図で撮ったり、クライマックスでいよいよアイツが登場するところは『パシフィック・リム』と比べると前後の演出とタメの足り無さもあり、ケレン味不足も確か。

 

ただ、自分としての興味はそこだけではなく。青春と戦隊ヒーローを合わせた結果。偶然なのか意図なのか、ひょっこりと現れたのは「正義とは何か?」だった。このアリストテレス的な素朴さが最近のヒーローモノにはない魅力を感じた。

 

ここでは映画に描かれた正義について自分の考えを書いてみたいと思います。

 

 

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ここから先はネタバレになります。観ていない方にはおススメできません。

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ポスト宮崎駿はこうして掴め!! あと、ちょっとだけ『メアリと魔女の花』評

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略][加筆修正有]

 


『メアリと魔女の花』最新予告編 

 

米林宏昌監督『借りぐらしのアリエッティ』で自分が感じの妙な違和感は次作『思い出のマーニー』を観て何となく分かった。監督のまなざしは「小さい」のだと。 『アリエッティ』は滅び行く種族である少女と人間の少年とのめぐり合いを描いた映画だが、監督のまなざしはあきらかに人間の少年である翔にしかない。アリエッティ達には無い。だからこその違和感だったのだと。

 

アリエッティ』の翔、『マーニー』の安奈、そして『メアリと魔女の花』のメアリに共通するのは「身体的な引け目をもつ者が不思議な体験をして、前向きになる」だ。つまり観る人をかなり選ぶタイプの映画だ。主人公 、今作だとメアリが最初から好きな人は感情移入もできて、その映画も好きになるが、ならない人にはその魅力が分からない。だから賛否両論になるのも分かる。自分はその「小ささ」を極めた方が米林監督自身の独自スタイルが生まれそうな感じがするが、それがポノックが次世代のジブリに繋がるかはどうかは分からない。

 

 

さて本題。ジブリといえば宮崎駿だが、独立独歩の感が強い高畑勲に対して宮崎監督はエンタメらしく多くの人に観てもらうための色々と工夫をしている。早い話が女性層の獲得なのだが、その地味なことが宮崎監督の作品を今の国民的アニメ監督として地位を築いたのではないのか?

 

多くの人に観てもらうには共感の幅を主人公だけに感じる者だけではなく、それ以外の人にも与えなければいけない、それをやるにはどうしたら良いのか?

 

その考え(妄想)を基にして、ここではあまり評価がされない脚本家としての宮崎駿に着目して『ルパン三世 カリオストロの城』『天空の城ラピュタ』『魔女の宅急便』『もののけ姫』を使って書いてみたいと思います。

 

 

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『ライフ』の「恐怖」はどこにある?

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略][加筆修正有]

 


映画『ライフ』Webスポット 映画編

 

 ISSの噴射スラスターが活躍する『ライフ』はそれだけでもうダニエル・エスピノーサ監督とスタッフにありがとう、ありがとう!言いたくなるくらい好きな映画だ。

 

しかし、それとは別に過去のホラー映画を思い起こされる場面があるのも確か。しかし、『ライフ』の恐怖は『エイリアン』や『遊星からの物体』よりも『アンドロメダ…』が自分の印象には近い。つまり『ジュラシック・パーク』の作家マイケル・クライトンが提唱したテクノスリラーの恐怖に近い。

 

ここでは自分が考えるホラー映画の定義で『ライフ』の恐怖について書いてみたいと思います。

 

 

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ここからはネタバレになります。観ていない方にはおススメできません。

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アクション映画三本立て簡単レヴュー

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

 

今年前期に観たハリウッド、アジア以外のアクション映画の中で印象的だった3本で、簡単な感想を書いてみたいとおもいます。

 

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