ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略][加筆修正有]
『パワーレンジャー』は冒頭からはじまり採掘場での5人が出会う流れは素晴らしい。監督のディーン・イズラライトのみなぎる才気が感じられる。この監督の名は覚えておくべきだ。
とはいえ、青春と戦隊ヒーローを融合させる展開はドラマ面ではうまくいっているが、そのために見せ場を全部後半に持っていったためにアクションはイマイチだ。例えば、ただ格好良く見せるためだけのジョン・ウー的、またはマイケル・ベイ的なスローモーションを同じシュチエーションとほぼ同じ構図で撮ったり、クライマックスでいよいよアイツが登場するところは『パシフィック・リム』と比べると前後の演出とタメの足り無さもあり、ケレン味不足も確か。
ただ、自分としての興味はそこだけではなく。青春と戦隊ヒーローを合わせた結果。偶然なのか意図なのか、ひょっこりと現れたのは「正義とは何か?」だった。このアリストテレス的な素朴さが最近のヒーローモノにはない魅力を感じた。
ここでは映画に描かれた正義について自分の考えを書いてみたいと思います。
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ここから先はネタバレになります。観ていない方にはおススメできません。
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