えいざつき ~元映画ブログだったポエマーの戯言~

批評というよりも、それで思い出した事を書きます。そして妄想が暴走してポエムになります。

『スパイダーマン ホームカミング』のアイツは『アルマゲドン』のアイツじゃないか説

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略][加筆修正有]

 


Marvel 映画「スパイダーマン ホームカミング」日本版予告 第3弾 Another Cut Ver. 

www.spiderman-movie.jp 

 

スパイダーマン ホームカミング』はアベンジャーズとして認められたいピーター・パーカーことスパイダーマンの行動に一喜一憂できれば充分に楽しめる。これは「若者が成長する物語」だからだ。

 

しかし、個人的にはピーターよりも今回の敵役であるエイドリアン(バルチャー)に興味をもった。

 

SF映画の悪役は本来、AI(ロボット)、エイリアン(モンスター)、富豪(大企業)、犯罪ネットワーク(テロリスト)などだが、エイドリアンの設定は斬新だ。その悪行はきっかけも動機も誰もが共感できるモノだ。だから、ラストも、その落としどころもサム・ライミ監督版『スパイダーマン』や『シビル・ウォー』のように「苦い味」で終わるとばかり思っていたが、『ホームカミング』は違う。あざやかなのだ。それはあるトリッキーな仕掛けが功を奏している。そして、あの映画の設定を思い出した。

 

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アルマゲドン』より

 

実は最初はピーターと『アイアンマン』ことトニー・スタークとの疑似親子関係ではないかと予想していたが、今作ではその役割はエイドリアンが担う。前述したとおり、あのキャラと同じドラマが展開されるからだ。

 

今回はピーターとエイドリアンで感じた部分を自分なりに書いてみたいと思います。

 

 

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ここから先はネタバレになります。観ていない方にはおススメできません。

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『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』の簡単な映画評

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

 


映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』予告編 

 

warnerbros.co.jp

 

まず、三池監督に謝らなくては。すいません、自分が思ってよりもジョジョでした!!

 

変更があったにも関わらず、映画の間は「何じゃこりゃ」と白ける場面は無かったし、ロケ地を海外にすることで荒木飛呂彦独自のキャラと様式に違和感を無くしたのは評価すべき。三池監督が『漂流街 THE HAZARD CITY』の冒頭でした、思考を向こう側へ追いやる埼玉県戸田市笹目メソッドのことを映画を観るまですっかり忘れていました。

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『漂流街 THE HAZARD CITY』より

 

とはいえ、長いジョースター一族の物語の一部を映画にしたせいで、脚本上では何のフォローもないので、日本にそう多く存在するとは考えられないがジョジョを知らない人が観たら「何?」と感じる展開が二つ有る。そして、それが感動を途切れさせるところがある。DIOのアレや吉良のアレではないよ。

 

今回はその気づいたところを二つ書いてみます。

 

 

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『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』で出演した、あのオッサンを全力弁護する!

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

 


『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』本予告 

themummy.jp 

 

ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』、自分としては「退屈しない程度には楽しめる」だ。アクションはたくさんあるし、新しいところは「呪われるヒロインがトム」なのだが、その新しさがあまり映画に反映されていないところが難点でもある。つまり、物足りないのだ。

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ダーク・ユニバースより

しかし、だからといって、その物足りなさがユニバーサル・モンスターズを基にしたダーク・ユニバースに配慮、またはヨイショしたから。そうなった訳ではない。ましてやあのオッサンのせいではない!

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予告より

あのオッサンはこのドラマでの重要なキーパーソンだ。『ザ・マミー』でトム・クルーズが演じる主人公は「身勝手なチャラ男が自分の中にある正義に目覚める」なのだから、「悪に堕ちるとどうなるか?」を映画として描写する必要がある。したがって、あのオッサンほどそれを簡単に分からせるキャラはいないじゃやないか!!

 

そして、それはこれからはじまる。 --あるとすればだが。-- ダーク・ユニバースの全体をつらぬくテーマだろう。見かけとは違ってモンスター達は自分の中にある「悪と善」との葛藤のドラマになるのだろう。

 

そうしたら『ザ・マミー』の「物足りなさ」はどこからくるのか?それは、同じように

ミイラ再生』からリメイクされた『ハムナプトラ 失われた砂漠の都』を観直せば分かる。

 

 

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『東京喰種トーキョーグール』のトーカちゃんはどうして可愛いのかを雑に語る

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略][訂正有]

 


実写 東京喰種 映画 

tokyoghoul.jp 

 

東京喰種トーキョーグール』、原作も読んでいないし、アニメも観ていないので印象だけで感想をいうのなら、今回は「序章」だ。突っ込みたい所はあるが、それは野暮なのでドラマだけに絞ると、主人公であるカネキは人間とグールの間の半喰種になってしまったがために人間とグールのそれぞれの胸の内を知る立場として設定されている。だから展開は人間側にもグール側にも行かずに相対的な描き方をするのは分かる。少なくとも脚本ではそうなっている。

 

だけど、演出ではそうなってはいない。最初で大泉洋が演じる捜査官真戸の登場で監督は大泉洋の「ある事」を見逃してしまって、相対化に失敗している。そのためにドラマの緊張感が足りなくなっている。髪の毛の事ではない。

 

今回はそのことで自分の考えを書いてみたいと思います。

 

 

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ここからはネタバレになります。観ていない方にはおススメできません。

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