えいざつき ~元映画ブログだったポエマーの戯言~

批評というよりも、それで思い出した事を書きます。そして妄想が暴走してポエムになります。

『ワンダーウーマン』雑談:もやもやの原因。またはクリス・パインの役割について

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

 


映画『ワンダーウーマン』本予告【HD】2017年8月25日(金)公開 

wwws.warnerbros.co.jp 

 

ワンダーウーマン』、面白いとは思いつつもどうも個人的にはノレなくて、そのモヤモヤの原因を捜していたが、二回目でどうやらこの原因の中心にはクリス・パイン演じるスティーブ・トレバーにあるのではないのかと考えた。

 

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予告より

 

ここでは、この映画で自分が感じたモヤモヤとクリス・パインが演じたスティーブ・トレバーについて思ったことを書いてみたいと思います。そのため今回は少しだけ下品な書き方になります。

 

 

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『関ヶ原』を観る上で戦国の知識は必ずしも必要はない。あるいは原田監督イズムの話

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略][誤字修正有]

 

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www.imdb.com 

 

今や大作全とした映画を撮るようになった原田眞人監督の『関ヶ原』。原作は司馬遼太郎で多くの人が期待するのは戦国武将たちのかけひきとクライマックスでの迫力ある合戦シーンだろうが、そうゆうのを期待すると肩透かしを食らう。素人には優しくないのだ。戦国時代の政治体制と状況、それぞれの国言葉と考え方がなんの説明も注釈もなく展開されるので、予備知識が無いと充分に楽しめていないのでは?の感覚に襲われるかもしれない。

 

だが心配しなくていい。知らなくても良いのだ。原田監督は元から説明する気は無いし、そういった知識は一度、原田監督のフィルターに通されるので監督の作品にはなっても、歴史モノとしての壮大な再現にはならない!

 

元々、原田監督はそうゆうスタイルだ。映画の中では絶対に説明しない。

 

ガンヘッド』のクライマックスで主人公のブルックリンが「ジェロニモ!!」と叫ぶシーンがあるが、その意味を映画では説明しないのと同じだ。知らなくても良いのだ。

 

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ガンヘッド』より 

 

何故なら『関ヶ原』のテーマは戦国の合戦ではないからだ。前作『日本のいちばん長い日』で描かれたテーマは「忠(ちゅう)」だったが今作で描かれるのは「義(ぎ)』だからだ。だから、戦国の知識は必ずしも必要はない。

 

ここではそれに基づいて、映画で描かれた「義」について自分の考えを書いてみたいと思います。

 

 

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『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』の批判は『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』の批判でもあります

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

 


アニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』予告編

www.uchiagehanabi.jp 

 

いきなり余談だが、公開時期が同じだからだろうが、ヒットしている『君の膵臓をたべたい』のクライマックスで起こる感動的な仕掛けをみて、この人も岩井俊二監督の『Love Letter』が好きなんだな。そして彼の作品が現在でもロマンス(感動)モノに影響を与えているのだともちょっとだけ感じた。どんな題材でも観ている者に不思議な感覚を感じさせるのが岩井監督の真骨頂というべきモノなのだからロマンスと相性が良いのも分かる。

 

アニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』は自分はあまり評価していないのだが、それは後述するとして、君の名は。』のような感動を求めた人にも不評なのも分かるが、オリジナルが好きな人から見るとアニメには、その魅力を表向きはすべてつぶしにきているのでツライ映画だとも感じるのも分かる。

 

それではオリジナルの魅力はどこにあったのか?それはもちろんノスタルジックな雰囲気とそこでヒロインであるなずなを演じる奥菜恵の美しさだろう。でも、どうしてそこに魅力を感じたのか?

 

そして表向きはそうだが、実は本質ではオリジナルもアニメもテーマとしてはしっかりと結びついている。

 

オリジナルではノスタルジィという「甘さ」がソレを抑えていて、うまく作品の魅力が輝いていたが、アニメではノスタルジィの「甘さ」を盗ってしまったがために、テーマが露出してしまい、人によっては訳が分からない感覚に陥る。しかもソレは猛毒だ。

 

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 The Soul Taker 〜魂狩〜』より

 

岩井監督や大根監督のファンではないが新房監督のかなり薄いファンである自分がここではその考えをそれなりに書いてみたいと思います。

 

 

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『スパイダーマン ホームカミング』のアイツは『アルマゲドン』のアイツじゃないか説

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略][加筆修正有]

 


Marvel 映画「スパイダーマン ホームカミング」日本版予告 第3弾 Another Cut Ver. 

www.spiderman-movie.jp 

 

スパイダーマン ホームカミング』はアベンジャーズとして認められたいピーター・パーカーことスパイダーマンの行動に一喜一憂できれば充分に楽しめる。これは「若者が成長する物語」だからだ。

 

しかし、個人的にはピーターよりも今回の敵役であるエイドリアン(バルチャー)に興味をもった。

 

SF映画の悪役は本来、AI(ロボット)、エイリアン(モンスター)、富豪(大企業)、犯罪ネットワーク(テロリスト)などだが、エイドリアンの設定は斬新だ。その悪行はきっかけも動機も誰もが共感できるモノだ。だから、ラストも、その落としどころもサム・ライミ監督版『スパイダーマン』や『シビル・ウォー』のように「苦い味」で終わるとばかり思っていたが、『ホームカミング』は違う。あざやかなのだ。それはあるトリッキーな仕掛けが功を奏している。そして、あの映画の設定を思い出した。

 

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アルマゲドン』より

 

実は最初はピーターと『アイアンマン』ことトニー・スタークとの疑似親子関係ではないかと予想していたが、今作ではその役割はエイドリアンが担う。前述したとおり、あのキャラと同じドラマが展開されるからだ。

 

今回はピーターとエイドリアンで感じた部分を自分なりに書いてみたいと思います。

 

 

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