ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略][誤字修正有]
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今や大作全とした映画を撮るようになった原田眞人監督の『関ヶ原』。原作は司馬遼太郎で多くの人が期待するのは戦国武将たちのかけひきとクライマックスでの迫力ある合戦シーンだろうが、そうゆうのを期待すると肩透かしを食らう。素人には優しくないのだ。戦国時代の政治体制と状況、それぞれの国言葉と考え方がなんの説明も注釈もなく展開されるので、予備知識が無いと充分に楽しめていないのでは?の感覚に襲われるかもしれない。
だが心配しなくていい。知らなくても良いのだ。原田監督は元から説明する気は無いし、そういった知識は一度、原田監督のフィルターに通されるので監督の作品にはなっても、歴史モノとしての壮大な再現にはならない!
元々、原田監督はそうゆうスタイルだ。映画の中では絶対に説明しない。
『ガンヘッド』のクライマックスで主人公のブルックリンが「ジェロニモ!!」と叫ぶシーンがあるが、その意味を映画では説明しないのと同じだ。知らなくても良いのだ。
『ガンヘッド』より
何故なら『関ヶ原』のテーマは戦国の合戦ではないからだ。前作『日本のいちばん長い日』で描かれたテーマは「忠(ちゅう)」だったが今作で描かれるのは「義(ぎ)』だからだ。だから、戦国の知識は必ずしも必要はない。
ここではそれに基づいて、映画で描かれた「義」について自分の考えを書いてみたいと思います。
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ここから先はネタバレになります。観ていない方にはおススメできません。
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