えいざつき ~元映画ブログだったポエマーの戯言~

批評というよりも、それで思い出した事を書きます。そして妄想が暴走してポエムになります。

<ネタバレ?>『STAND BY ME ドラえもん』と二つの問題。

『STND BY ME ドラえもん』を観ました。


STAND BY ME ドラえもん : 作品情報 - 映画.com

コメントは無しです。相変わらずでした。
しかし、気になったところがあるので書いてみました。


==== ジャイ子問題 (またはセワシパラドックス

早い話、歴史の改変で運命を変えるのは虐待に当たるのかどうか?の問題。

人権蹂躙 - Wikipedia

一言でいえば「知らんわ!」だが。ここは単純にジャイ子のび太との結婚が無かったら不幸になったかを知れば良いので本来(?)ではない歴史でジャイ子は不幸せになったのか?そうではない

虹のビオレッタ - ガチャポン戦士

のび太と結婚できなかったジャイ子は漫画をとおして真の自分を見てくれる人と知り合ったので、どうみても不幸ではない。よって嫌疑は却下!
ちなみにのび太ジャイ子との間に生まれた子供達はどうなったか問題があるがこれはセワシパラドックスの解決で説明できる。のび太セワシに対して「運命を変えたら君はどうなる?」疑問をセワシ聞いている。そのときに答えたセワシの説明は簡単に言えば「東京から大阪までいろんな乗り物や道すじある。だけど、どれを選んでも、方角さえ正しければ……」で結局セワシは未来には存在する。選択が大事だという事(らしい)。だから、あの子供たちもどこかで生まれて幸せに暮らしているのだろう。


しずかちゃん問題

しずかちゃんと結婚したことが勝利者としてあつかわれて、しずかちゃんを “物” として見ている問題。

ここは、本末が転倒しているところだ。のび太がしずかちゃんを手に入れたのではなくて、しずかちゃんがのび太を選んだという事実だ。しずかちゃんは自らの意思でのび太を受けれたのだ。「あぶなかしっくて……」の台詞がそれを如実に示している。ちなみに藤子F不二夫の描く女性キャラに受身のものは少ない。『エスパー魔美』の佐倉魔美。『T・Pぼん』の安川ユミ子。『パーマン』の星野スミレ(ディナーショウ見たかった)等々主体性をもつキャラが多い。極めつけは『ミノタウロスの皿』のミノア。止むを得ずでもなく洗脳されたでもなく自らの意思で “ああなるの” である。話を戻して、この嫌疑は無効!

(敬称略)

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