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えいざつき ~映画と世情と日常と~

主に映画の思い出について書きますが。基本は自分の思った事をつまり妄言を書きます。

書評:『The Science of Interstellar』を読んでみた。

劇場公開 書評
注1:ここは『インターステラー』のネタバレを含みます。まだ観ていない方はお勧めしません。
注2:観た方へ。自分の英語力は中学生程度なので、内容を鵜呑みにしないで下さい。
[修正有]
 

 『インターステラー』のSFファンの評価が低い。主な理由は……
 
①  ブラックホール以外はデタラメ。
②  SFにしては内容が都合が良すぎる。新鮮さが無い。

の二つだろう。しかし、監修は本職である理論物理学者。
 
そこでAmazonからキップ・ソーン著『The Science of Interstellar』を買ってみた。

The Science of Interstellar



主な内容は前半が基本的な科学。中盤が舞台設定の説明。終盤が著者が考証した設定。という印象。そこで、ここは主にクライマックスのついて書いてみる。


前提として認めてもらうのは二つ。

A:巨大ブラックホールガルガンティアはひとつの恒星ではなく複数のブラックホールを合成してできたものである。
B:五次元人は時間と空間を横断できる存在で当然、過去も未来も行き来できる。

の二つ。これを認めてもらわないとあのトンデモ展開は筋が通らなくなる。まずは……
 

ブラックホールへのダイブでクーパーは大丈夫かどうか問題
回 転するブラックホールの引力を遠心力でキャンセルしてても特異点まで到達できるのか?「無理じゃね」だが、Aを思い出してほしい、ガルガンティアがブラッ クホールの合成の産物なら小さいブラックホールも飲み込まれたじゃないかと。そうです、ガルガンティアには特異点まで到達しなかった小さいブラックホール が途中で留まっていました。だからクーパーの宇宙船は小さなブラックホールの軌道に奇跡でのる事ができた。ガルガンティアの引力を軽減してさらに特異点ま でのスピードを増す。という見事までに俺設定でした。ちなみにガルガンティア事象の地平面ガルガンティアの中にある、つまりガルガンティアは巨大すぎる裸の特異点であるために、重力波潮汐力の影響を受けずに、いわゆるスパゲッティ状態にならずに宇宙船は内部にダイブできた。
 
次は……
 

クーパーはどうやって元に戻ったのか問題
特 異点に到達したクーパーはどうしてか本棚の後ろ(そうとしか)に止まり娘にデータを伝える事に成功した後に太陽系に戻ってくるという一連のシーンをどう観 るかだが、まず、説明しなければならないのはブラックホールに飛び込んだクーパーの宇宙船がどこで壊れたかと言えば一般相対性理論の定義での重力特異点の最後(そうとしか)場所で、飛び出したクーパーがさらに向かったのは時間特異点(BKL特異点)で時間の流れが不連続ではっきりしない状態。だからBで前提した五次元人はクーパーを本棚の後ろに案内して(そうとしか)クーパー自身に問題を解決させて「時間と空間を動かした」いわゆるブレーンを動かしてクーパーを太陽系まで戻した。(そうとしか!)
 
ちなみにいわゆるダストボウルは地球の環境変動の影響の一つ(らしい)で、宇宙船の謎の推進方法はよくわかりませんでした。
 
こ れをみればクーパーの名前の意味(超伝導でのクーパー対)や、それと本棚が開放されたときにいう台詞「俺たちが開いた」は意味深だ。もしかしたら五次元人 は進化した人類かもしれないということだ。(『スタートレック』でよくみられるエピソードですな)
 
なるほど、ようするにこれはタイムパラドックスである!(注3) ハードSFなイメージだが『ドラえもん』や『ターミーネーター』と同じアイディアなわけ。だから、これをご都合主義としてみるかデウス・エクス・マキナと みるかが評価の分かれ目といったところか。

注3:インパクトを優先してタイムパラドックスと書いたが、厳密にいえば過去と未来のループは本棚の後ろで切れてはいる。いわゆる四次元ビリヤード問題を具体的に表現したシーンであるから、ある程度の情報は過去に送れるためループはかろうじて繋がっていると考えました。本棚の後ろ=半導体のイメージで。


この映画でのキップ・ソーンはリアルな宇宙SFを提供することではなくてクリストファー・ノーラン監督のイメージ(妄想)にリアリティを与える役割だったいったところか。
 
どうやら要約するとこうなる……
 
インターステラー』は『2001年宇宙の旅』ではなく『宇宙戦艦ヤマト』でした!




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