えいざつき ~映画と世情と日常と~

主に映画の思い出について書きますが。基本は自分の思った事をつまり妄言を書きます。

ネタバレ有:『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』を楽しむふたつの要素とおまけ

遅ればせながら『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(以下、『イミテーション・ゲームと略)ついて書きます。(他に書くこともないので)


戦争は科学(原爆)技術(ゼロ戦)で語られる映画はあるけど『イミテーション・ゲーム』ではまさしく戦争と数学の関係を描いた映画でもありました。


その一:エニグマ
ナチスの暗号「エニグマ」はなぜ解読困難だったか - 歴ログ -世界史専門ブログ-
連載:暗号と暗号史:【第5回】機械式暗号機の傑作~エニグマ登場 - HH News & Reports

エニグマの基本はシャーロック・ホームズでおなじみのコナン・ドイル著の『踊る人形』と同じではあるが、エニグマの場合は暗号鍵が24時間ごとに“動く”仕組みだ。 映画でのクリストファーが解読したのは「忠誠の言葉」をヒントに反復の部分をみつけて暗号鍵を解読して(何やらプラグをあちらこちらに指していたアレ)同僚の兄弟を見殺しにしてまでも秘密にしたのは「忠誠の言葉」の使用禁止(ばれたら計算ができなくなるから)をさせないためにチューリングが必死になって止めたのだ。


その二:コンピューター停止問題
停止性問題 - wikipedia
20世紀の数学が直面した計算することの限界—神様のコンピュータは止まらない?— 京都産業大学

動き始めたクリストファーに同僚が「いつ、分かる?」とたずねる場面があるが、おそらくこれはアラン・チューリング自身が提起したコンピューター停止問題を映画のエピソードに組み入れたと思われる。おそろしく粗雑に例えるなら円周率の計算をプログラムして計算をさせたらコンピューターは愚直に計算するが、それが“いつ”止まるのかが第三者からは判断できない問題である。(円周率の換わりに素数で考えてもよい)“人間にはその正しさが分かってはいてもコンピューターには分からない” 問題といってもよい。もちろん映画でのクリストファーのエニグマ解読は終わるのだろうがそれがいつかはわからない。「忠誠の言葉」のヒントがなければ戦争が終わっても解読しつづけるかもしれない……


おまけ:戦争と数学
オペレーションズ・リサーチ - wikipedia

おそらく元はフェデリック・テイラーが“発見”した科学管理法からの展開だろう。工業化が急速に進む時代に人を効率よく運用する方法で映画『モダン・タイムズ』(1936)の背景にもなっている。オペレーションズ・リサーチ第一次世界大戦の反省にもとづいて総力戦の“道具”として統計学を使ったのだ。


イミテーション・ゲーム』はチューリングテストに引っ掛けてチューリング博士自身の秘密、同僚の秘密、秘密を利用する男、初恋の人の秘密を多重に絡ませておもしろかったです。



 

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