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えいざつき ~映画と世情と日常と~

主に映画の思い出について書きますが。基本は自分の思った事をつまり妄言を書きます。

<超ネタバレ>『インターステラー』おさらい編

メディア 小ネタ
注:これは前に書いた  <ネタバレ>『インターステラー』を観る二つの要素とおまけ - 映雑記 の補足する内容になっています。

まず、最初に大ネタバレを。

The Science of Interstellar






The Science of Interstellar [ペーパーバック]
Kip Thorne



インターステラー』のためにを買って自分の乏しすぎる英語力で読んでゆくにつれ「どっかで読んだ」感があった。

あった感はこれだった。

ブラックホールと時空の歪み―アインシュタインのとんでもない遺産






ブラックホールと時空の歪み―アインシュタインのとんでもない遺産 [単行本]
キップ・S. ソーン



インターステラー』はこの本にかなりの影響を受けている。というよりもだからキップ・ソーン博士なのもしれない。この本+プレーン理論が『インターステラー』の設定の基盤をなしているから、これを読めばあらかた謎はとけます。

では。


A:ブラックホールの側の惑星で人類が移住できるの?
Q:YES。『インターステラー』では可能。
ブ ラックホールのジェット噴射いわゆる降着円盤ができる。限界(事象の地平線)から噴射されるX線などの放射線で移住可能な惑星は無さそうにおもわれるが、 降着円盤の前提には物質が重力の影響で破壊(潮汐力)されてガス化されたそれが渦を巻くように擦れあって(差異回転運動)される限界がその手前になければ ならないが、『インターステラー』の場合、それは巨大すぎるブラックホールの中にある。具体的には物質は“飲み込まれる”のだ。例えるなら、バスタブの穴 の大きさがいつもどおりではなく、バスタブの半分を締めていたら、そこに水を流してもそのまま落ちてゆく感じ。といったところか。だから降着円盤の現象は 起きない。付け加えるなら宇宙船も潮汐力で破壊されずにブラックホールの中に落ちることができる。もうひとつの疑問として人類が長期間住むには光(電磁波放射)が足りないのではないのかがあるが、それは惑星の地中活動でフォローできる。ブラックホールからの重力の影響で活発になっているからだ。マン博士の台詞はまんざらウソでもない。ということだ。

A:ブラックホールの中に人が落ちても大丈夫なの?
Q:YES! ただし。
一般相対性理論からみるとぶっちゃけるとブラックホールの中は未来の世界だが、光速度不変の原理により光に照らして(見るというのが光の反射を見分けるとい う行為だから)見ることはできない。(因果の逆転)だから真っ黒(黒も色なので正直、正しい表現ではない。ブログ主の語彙の限界と理解してほしい)そして ブラックホールの周りの事象の地平線から中心である特異点に行くまでに物体は潮汐力で引き千切られる。いわゆるスパゲティ化である。ここまでは一般相対性理論で描かれるブラックホールの内部だが、量子論からの視点、いわゆる量子重力論からみれば一般相対性理論は使えなくなる。直感(幾何で表現)である一般相対性理論からみれば時空は光(電磁波)を中心にした運動量が安定しているから無限大が通用する世界でOKだが、プランク長を範囲とした確率である量子重力論からみれば時空は時間と空間に分かれて運動量は不安定になっていると考えられている。重力で圧縮された空間とプランク長で制限された空間がせめぎあって、おそろしく簡単にいうとブラックホールの中は“もろい”もちろん最初はまっさらで潮汐力もきいているがブラックホールにエネルギーが飛び込むごとに中は傷ついてゆき、やがては潮汐力の影響も衰えてゆく。衰えたタイミングで飛び込めばスパゲティ化せずに特異点にたどり着ける。その時に中は量子重力論が優先しているため量子化しやすい状態になっており、特異点に達するまでに、いわゆるシュレシ ンガーの猫の状態になる“可能性”が高い。裏を返せばスパゲティ化というのは量子化できない状態を指す。ただし、これは量子重力理論が正しいとしてのシナリオで、今のところそれが正しいという現実的な根拠はない。

A:ブラックホールを通って地球(土星)帰れるの?
Q:NO! ただし。
一般相対性理論からすればそれはあり得ない。しかし、量子重力理論のひとつプレーン理論からみれば可能性がある。映画でのワームホールの描写とブラックホー ルの特異点(BKL特異点)が同じ描写になっているのに注意すればそれは何となくわかる。両方ともプレーン(映画では次元)を巻き込んでいるからだ。もちろん、それだけでは“道”はつくれないが、“誰かが”プレーンを動かして“道 ”を通してあげればそれは可能だ。当然、人間では不可能で、これができるのは五次元人だけだ。彼等はクーパーのためにそれをしたのだ。またはそう導いたともいえる。これは『コンタクト』(1997)と同じアイディアだが(ノイズだけが長時間に流れているアレ)この映画ではプレーン理論の知見を使いより具象化したともいえる。見事なま でに俺設定で『コンタクト』を観ていなければ誰も気が付かない。


ようするにクーパーもマーフもマン博士も五次元人の“思い通り”に動いているわけで、これはもはや御都合主義を超えた……

超御都合主義だな!!


[参照&広告リンク]
The Science of Interstellar [ペーパーバック]
ブラックホールと時空の歪み―アインシュタインのとんでもない遺産 [単行本]





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