えいざつき ~映画と世情と日常と~

何かの感想というよりも、それで思い出した事を書きます。映画、SFが多めです。そして、たまに妄想が暴走します。

<ネタバレ?>『ドローン・オブ・ウォー』を楽しく観る二つの要素

ドローン・オブ・ウォー』は題名とは裏腹にかなり地味な映画でした。

 

戦争の当事者なら自国の兵士の安全を優先するのが当然だ。それは、倫理だけではなく民主主義なら権力の基盤(それも重要な)ひとつだし人は国家の「資源」だ。無人機でそのリスクを減らせるなら当然そうするだろう。しかし、安全の名の下にあるテクノロジーが人の倫理に「ついてゆけない」状況を描いた映画だと感じました。

気がついたことを書いてみました。


〇 ドローン

無人航空機 - Wikipedia 
MQ-9 リーパー - Wikipedia

リチャード・ウィッテル著『無人暗殺機 ドローンの誕生』 (文藝春秋) によると主人公のイーガンがドローンを操縦するネバダ州から地球の裏側である戦地への操縦が電波につきまとう雑音の問題もなく僅かなタイムラグのみでできるのは衛星地上局(電波)を介しただけではなく光ファイバーケーブルの要所に地上局のシステム一部 -著作では「遠隔スプリット・オペレーション」と表記- のシステムのおかげで安全な操縦ができる。これは安全とは別のメリット「戦地での一瞬的な判断による対処だけではなく、俯瞰的で考える時間を一瞬でも与えられる」を可能にしたともいえる。つまりドローン兵器は支援戦闘の中でも航空機というよりもスナイパーの位置に近い。映画では過去の経験から違う戦闘にイーガンの精神は蝕まれてゆくのだが、クライマックスでドローン兵器のある「特徴」を利用して電話のCIAには分からないインチキをして皮肉にも精神を取り戻してゆくきっかけになる。


〇 テロリスト

複雑ネットワーク - Wikipedia 

電話からのCIAはイーガン達を困惑させる攻撃命令を出してゆくが、おそらくそれはシギント(電波を傍受して情報を得る方法)を中心にしてヒューミント(人やメディアで情報を得る方法)での情報収集が出来ない&足りない状況での命令であるともいえる。テロリスト相手のヒューミントの難しさは『ゼロ・ダーク・サーティ』 (2013) でも描かれていたが、これでは逐次でテロ潰してゆくしかない。だから「確率としての標的」クラスター性モデルを構築して「ターゲットを想定」している。映画では攻撃跡地に救出してきた人々をCIAが再度攻撃指令をだしてイーガン達を困惑させるが、それは、救出している人の中にテロリストが存在「するかも」しれないからだ。



ブログ主の無責任な感想をいうと無人攻撃機は成立した経緯からみれば局地戦での支援が主な目的で、これが未来の戦争になるかはどうかはまだわからない。技術的な飛躍や運用がなければ本格的な戦闘には導入できないだろう。もしも導入できたらそれは、第一次世界大戦が現代に多大な影響を与えているように未来のありように大きな影響をあたえるかもしれない。


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