えいざつき ~元映画ブログだったポエマーの戯言~

批評というよりも、それで思い出した事を書きます。そして妄想が暴走してポエムになります。

ガルパンはひどいぞ!!

ここでは題名を恣意的に表記します。[修正有][敬称略]




ガールズ&パンツァー 劇場版 : 作品情報 - 映画.com 


まずは日本映画の愚痴から。

ガルパン』は2010代の邦画アクションのNO.1。だというのが自分の率直な感想 だ。 もっとオーバーな言い回しをすれば、1980年代頃の角川映画からはじまった「ハリウッドスケールに憧れる日本映画」の換骨奪取振りと試行錯誤の行き着いた果てが「美少女キャラが戦車に乗ってドンパチする」になったというとんでもない展開で表れたわけだ。

ちなみにその前の2010年代邦画アクションのNO.1は『るろうに剣心 京都大火編&伝説の最期編』 (2014) だったのだが、派手なアクションとは対照的に権力批判や泣きを入れているせいで素直にアクションを楽しめない構造になっていて「なんだかな~」の不満もあった。そうゆうのを入れるのならアクションもいつもの時代劇の殺陣にすればよいものを「わかっていないチグハグ感」に満ちた映画だった。これは『るろうに』だけではなく最近の邦画アクションの悪いところで “衝撃” とか “泣ける”  とかの感動要素にアクションは馴染まないだというのが邦画の作り手にはわかっていないんじゃないかなと考える事がある。「まさか『レオン』 (1994) や『シュリ』 (1999) がアクション映画だとは思っていないよね?あれはメロドラマだよ。すくなくとも主軸はそこだよ」と問いただしたくなるのだ。

またはバイオレンスとアクションが同じと考えている作り手がいるのも謎すぎる。似ているけど二つは別もの。おそらくセルジオ・レオーネサム・ペキンパー監督等々の60&70年代アクションの影響だけれども、その時代の潮流に乗って表れた「奇跡」が現代でそう簡単に再現できる訳がないでしょ!

アクション映画が観ている者の感情を揺さぶるのは “爽快感” だ。だから基本はアクションが始ったら途中で余計な要素は入れずに最後までアクションを押し続けるべき。そうすれば最後には「楽しかった」という感情がわきあがるのだから。そんな当たり前が最近の邦画には何故か出来てなくてアニメの『ガルパン』が出来ているって何なの?


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〇 ガルパン』の(ここは)ひどい!

さて、本題。だからといってこの映画に不満がないわけでもない。というよりもこの手のアニメ映画の一般人(そしてかつては自分が)が持っている不満をあえて三つ書いておく。

その一:目がデカイ!
テレビ画面では気にならないが、大画面のスクリーンで観るとツラクてツラクてたまらない!!よく訓練されている者には気にもならないのだろうが、よく訓練されてない者には10分も耐えられない。それが中盤、女性声優の高めのボイスと相俟っての描写はまるでサイケデリックアートを観ているかのようでクラクラしてくる。本当にあいつら目がデカすぎる!


その二:男がいない!
「萌えは男が読む(観る)少女マンガ」とは知ってはいるし、そうゆう “お約束” もわかってはいるが、ここまで徹底してティーン男子を出さないのは何故?もしかして「そうゆう世界観なのか?」とも思ったけどコイバナをしている描写もあるからどうやらあの世界でも実在はするらしい。だったら一人ぐらいは出せよ!あと個人的にはシュトルムティーガーのロケットを抱いている子供が「弟さん?」と思ったけどTV観たら少女キャラの子供時代だったなんて。ややこしいよ!!


その三:先生がいない!
廃校なんて大事なのに見事なまでに先生が出てこない。まるで生徒会と部活と生徒しか存在しない学園なんて、それって、よく訓練されている者には常識なのか?TVには一人いたぞ。最近だと『ラブライブ!』『心が叫びたがってるんだ。』にもいたぞ。普通なら「先生より生徒がしっかりしている」暗黙があるから「自主独立」の名目も成り立つけど、ここまで何も無いと不気味すぎる。役人や連盟会長はいるのにどーなっているんだ!


ちなみに「キャラが多くて見分けがつかない」問題に対してブログ主がよく訓練された者たちに言えるのは「君たち『史上最大の作戦』『パリは燃えているか』『遠すぎた橋』を観ても役者の見分けがつかないだろ。こちらはそこはよく訓練されているのでわかるぞ。だから引き分けだ」にします。


こちらは方では褒めてます。

eizatuki.hatenablog.com








 

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