えいざつき ~元映画ブログだったポエマーの戯言~

批評というよりも、それで思い出した事を書きます。そして妄想が暴走してポエムになります。

「ガルパンおじさん」「パシリムおじさん」「マッドおじさん」「釣りバカおじさん」の駄文

注:ここでは題名を恣意的に表記します。[敬称略]

ガルパン』の興行収入が15億円を突破したそうです。


 メディア販売が発表されたにもかかわらずゴールデンウィークまで上映するところもあるそうで、4DXの影響のせいか単価もあがって、いまや興行わらしべ長者状態に。いつまでその勢いがつづくのか?それでちょっとある事を書いてみたいと思います。

 実はWikipediaの『パシフック・リム』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の日本での興行収入をみたら、その数字の置き所が同じだったからだ。

『パシフック・リム』:15.5億円
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』:16億円

ここにひとつの仮説をおくと「15億円前後がコアなファン層 ( 新規の人も含めて) のリピート数を現している」のではないのか?という事。

コアなファンまでならわかるが、それがリピートを現していると考えるのは『釣りバカ日誌シリーズ』(以下、『釣りバカ』と略)がコアなファンの基本的な数字を示していると自分が考えているからだ。

映画釣りバカ日誌 歴代作品/興行成績 ( 邦画 ) - エンタメ年間ランキング&歴代データベース   

興行収入が記録されただけをみれば、『釣りバカ』は5億円前後だとみるべきだろう。つまり「5億円がコアなファン。そのコアなファンが積極的にその映画をリピート(&新規)をして10億円の上乗せを形づくっている」のではないのかという事だ。 そして、そのコアなファンの大部分が男性客だろう。そして、それに女性客が入れば20億円を超えることができる。それが対照としてみえる数字もある。これもまたWikipediaから。

ラブライブ!The School Idol Movie』:28.6億円
ヒロイン失格』:24.3億円
映画 ビリギャル』:28.4億円 

上の三作は十代女子を中心に2015年に大ヒットした映画だが『ラブライブ!』だけ注釈を入れると、あの映画の場合はコアなファン プラス 十代女子のファンが加わっての大ヒットになる。興行収入で女性の力の波及力の強さが良くわかる数字でもある。

ちなみに同じアニメ映画でも『映画けいおん!』は19億円『魔法少女 まどか☆マギカ(新編)』は20.8億円だから両二作も興行収入に女性客の影響があるのかもしれない。だから『ガルパン』が20億円前後に並ぶのは男性のリピートだけではなく、これから女性の観客を巻き込めるかどうかにかかっているとみている。


出典が思い出せないので自分の妄想と思ってもよいが、『十戒』 (1956)の監督であるセシル・B・デミル(故人)の「女性はよい映画を他にも進めるが男性はよい映画を独り占めにしてしまう」みたいな発言を思い出してしまい、これを書いてみました。だから、これの正しさを強烈に主張するつもりはありません。しかし……

ガルパン』の興行収入の推移は実は観客層の推移を現しだされる「実験」を眺めているのかもしれない。

と、いう気持ちが抜けないから書いただけです。


追記:『ガルパン』が新たな方式で上映されるそうです。

もう、何か本当に色々と実験場になっている感が……



 

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