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えいざつき ~映画と世情と日常と~

主に映画の思い出について書きますが。基本は自分の思った事をつまり妄言を書きます。

<ネタバレ>『レヴェナント 蘇りし者』脳内ポイズンベリー風レヴュー

ここでは『レヴェナント 蘇えりし者』を『レヴェナント』として表記します[敬称略][修正有]


レヴェナント 蘇えりし者 : 作品情報 - 映画.com 

今回のキーワード -- 復讐劇ではなく、悟りを開く映画 --

  「どーでした『レヴェナント』?」
「まず題名がわかりずらい。「死から生還」したって意味だけど?
「レオナルド・デカプリオが熊に襲われる」映画だから、素直に「レオナルド熊」にすれば良かったんじゃないの
「ボケがオッサンすぎて突っ込むよりあきれてしまうわ!」
「まぁデカプリオ主演で良かった。ウィリー・ウィリアムスだったら157分じゃなくて90分で終わっていたかも
「だからボケがオッサンすぎる……でもまぁ長すぎる部分は同意できるな。基本良い映画だし撮影賞と主演男優賞はゴクロウサンで納得もできるけど正直、監督賞を受賞できる作品とも思えない」 
「いや、それは納得できる」
「へっ?」
「簡単にいえばアメリカの保守にどれくらいヒスパニックの支持者が多いのを確認できたからね。大統領選挙の共和党指名者好捕争いでドナルド・トランプのライバルのテッド・クルーズや撤退したけどマルコ・ルビオがヒスパニック系だし」
「つまり保守がヒスパニックを認めているから、ラテン系アメリカ人の監督賞も納得だと」
「でしょう?もし順番だったらアフリカ系アメリカ人の映画監督が先じゃないの。それなのにだよ。保守が認めているからこの人を監督賞にしても大丈夫そうだ雰囲気があったんじゃないのかな。それにテッド・クルーズもマルコ・ルビオもクリスチャンでもあるしね。だから今回の共和党指名者好捕争いはトランプを支持する人達も考えに入れると宗教保守どおしの内部抗争とも見て取れる」
「へー。なるほど」
「と、そうゆう妄想をしているんだけどね」
「そこまで引っ張って妄想かい!しかし、単なる復讐劇をここまで長くみせる必要があったのかね」
「……もしかして『レヴェナント』を復讐物と観ていたの?」
「えっ、違うの?」
「違うだろ。あえて分類すれば、これは宗教的映画。『ベン・ハー』と同じ
「えっー!?」
「それじゃ聞くけど、どうして主人公が熊に襲われたり、息子を殺されたり、急流にもみくちゃにされたり、馬ごと崖から落ちたと思う?」
「それは英雄を誕生させるためには必要だからだろ。様々な困難を乗り越える叙事詩的な展開は “こいつはそれを乗り越えたから英雄になる資格がある” を観客に知らせるためにつかうよくある手法だし、だからこそ復讐も認められる訳だし、確か『グラディエーター』もそんな感じじゃなかったけ。あれとならまだ解りもするけど『ベン・ハー』となんて『レヴェナント』に宗教を示唆するところなんてあったっけ」
「主人公の亡き妻が宗教さ。彼女がアイコンなんだ。そのいでたちから何を連想する」
「何をって……そうか!聖母マリアか。『許されざる者』と同じ展開か」 
「そのとおり、あれもひとつの宗教的な映画だったからね」
「なるほどそういえば主人公に現われるくどいスピリュチアルも納得はできるな。原理主義には反するけど聖母マリアはそこの土着信仰(宗教)と結びついて偶像崇拝の対象になりやすいから。ん?だとしたら、最後の主人公のアップって、もしかしたら」
「そう、悟りを開いたんだよ」 
「つまり砦にたどりつくまでの困難は叙事詩的な展開ではなくて “悟りの境地” を開くために必要だったという訳か。それだと確かにあの長さも納得はできる。そうか『レヴェナント』は宗教的映画なんだ」
「こんなやり方になったのもラテンアメリカでの宗教が独特なのか、それとも何か具体的なモデルでもあるのかも」
「しかし、まわりくどいよ。日本なら人を呪えば穴二つですんなり収まるのに」
そうもいかないんじゃないかな。いっぺん死んでみる、ポロロ~ン♪♪
「何か雑じっているぞそれ!!」 




 
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