えいざつき ~元映画ブログだったポエマーの戯言~

批評というよりも、それで思い出した事を書きます。そして妄想が暴走してポエムになります。

ネタバレ有:『追憶の森』脳内ポイズンベリー風レヴュー

ここでは題名を恣意的に表記します。[敬称略][加筆修正有]

 
追憶の森 : 作品情報 - 映画.com 

今回のキーワード --  ある映画に似ている --

ここから先はネタバレになります。映画を観ていない方にはおススメできません。

 
「さあ巷の評判とは裏腹にけっこう楽しんで観てしまったわけだが」
「そうだね」
「そんなにヒドイのか、これ?」
「まぁ自分等の心が思っていた以上に病んでいたのだよ」
「いきなり結論キターッ!」
「それにいくらウリがスピリチュアルといっても『レヴェナント』みたいにそれらを集約させたアイコンみたいのがないとからみ辛いのも確かだと思う」
それらしい “フリ” はけっこうしているけどね。蟻、蜻蛉、風、水、火、土そして花など
「花はピンクと白の蘭の花みたいだったな。つまり「愛」を意味していたりするかも」 
「それじゃ、やっぱり分かりやすいアイコンが無いと面白味がわかない訳か」 
「あとは『もののけ姫』みたいにキャラ化しないとエンタメとしては成立しずらいところもあるな。唯一のキャラ化されたのはどうみてもむさいオッサンだし
「KEN WATANABEをそう言うか!でも、まぁ、「衝撃」というのもとは違うし、やっぱり病んでいるのかな?」
「別の考え方もあるよ」
「へっ?」
「たぶんある映画を観ていため無意識でそれに当てはめて観てしまったのかもしれない」
「ある映画って……「もしかしてソ連ことソビエト社会主義共和国連邦でスピリチュアルな映画を撮りたいけどそんな事が許可されるはずもないからどうしよう?そうだSFにしよう。SFなら文句はいわれないぞ、ちょうどここにそれに近いスタニフラス・レムのSF小説『ソラリス』があるからそれをつかってSF映画のフリをしたスピリュチアル映画を撮ろう!」それで撮った『惑星ソラリス』って映画のこと?」
「……ボケ担当はオレだったはずなのだが?」
「ほっといてくれ!」
「しかし、いったとおりイメージを連想させるところはある。主人公は科学者、妻の死、そしてあのラストシーン」
「水辺に建っている一軒家なんかはもろにタルコフスキー監督の『惑星ソラリス』とカブっているし、間違いなく意識している」
 「そうするとスピリュチアルをキーにして樹海をソラリスの海に見立ててイメージを組み立てた可能性があるって事か。「画として」のイメージが「生きている海」を連想させるために「海にみえる森」を合わせたと。ん?でも、このシナリオっていわゆるブラックリスト(製作予定のない優良脚本)からの映画化だろ。そうしたら?」
まぁ監督も病んでいたんだよ
「落ちがとてもサビシー!! 」



注:ここでのレヴューでのタルコフスキー監督が『ソラリス』を映画化した理由は監督の作品歴から自分が想像したことを記述しておきます。

 

 

 

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