えいざつき ~映画と世情と日常と~

主に映画の思い出について書きますが。基本は自分の思った事をつまり妄言を書きます。

<ネタバレ>『マネーモンスター』の二つの見所ポイント

[敬称略]

マネーモンスター』を観ました。
 
マネーモンスター : 作品情報 - 映画.com 


人質が犯人に共感してしまう映画はそれこそ『続・激突!カージャック』や『狼たちの午後』とめずらしくも無いが、『マネーモンスター』ではそれにウォール街を絡ませたのが新味といえば新味か。一人の人気金融アナリストが事件を通して感情を変えてゆく様は観ていて退屈はしないし、女性デレクターとの通じ合いはそれなりに気持ちが良い。そう、観ていて気持ちが良いのが『マネーモンスター』である。

以下、気がついたところを書きます。


 リーとカイル

ストックホルム症候群 - Wikipedia

本来なら憎む相手なのに犯人に共感を感じる展開は前述の『続・激突!カージャック』や『狼たちの午後』だが、それはおそらくはストックホルム症候群を参考にストーリーを組んでいったと考えられる。しかし『マネーモンスター』はそこに工夫を凝らしてきた。リーは視聴者に向かって「自分の値打ち」を計るが失敗して、カイルは恋人に愛想を付かされる描写を入れることで「リーとカイルは何の値打ちもない」男として表現して共感の手触りを変えてきた。もちろんそれはクライマックスへの布石になっている。


マンボ

HFT(超高速取引)の特徴と売買手法 - 株の学校 
代表的なアルゴリズム取引 - 株の学校 

アルゴリズム取引というのはざっくりいうとインターネット上で各サーバーのやり取りを行うBotに指数(大きな数字の右上にある小さな数字のこと)の変化を読んで、その売り買いの判断を自前のアルゴリズムで行い実行する過程のことで、映画では暴落がアルゴリズムのバグではなく意図して行われたと考えたカイルの行動がきっかけになって事が露見する展開となっている。投資家にとっては「他で取り返せばよい」の気持ちだったのを全財産を注ぎ込んだカイルの疑問が陰謀をこじ開けたともいえる。真犯人のミスはアルゴリズムの問題を「原因不明」ではなく「バグ」と言ったところか。


感想は……


「普通に面白い」です。いや、今の話題の金融とウォール街だったから、ちょっとだけ期待してしまったんですけど、普通でした。失敗作でも駄作でもないので普通に楽しみたい方にはおススメです。映画監督としてのジョディ・フォスターは地味目の作品でわかっていましたが、今回はジョージ・クルーニージュリア・ロバーツと題材のおかげで見ごたえのある映画になっています。大人向けのエンタメです。意外とデートにも向いているかもしれません。ただし20代中頃以上のカップル向けです。さっきから普通、普通、と書いていますが、本当に普通なのでそれ以上はナントモ。個人としては好きなんですけど……




 
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