えいざつき ~映画と世情と日常と~

主に映画の思い出について書きますが。基本は自分の思った事をつまり妄言を書きます。

ネタバレ有:『君の名は。』脳内ポイズンベリー風レヴュー

ここでは題名を恣意的に表記します。[敬称略]

 
君の名は。 : 作品情報 - 映画.com 

今回のキーワード -- すべてはラストのためにある --

 

 
 
 「いや、良かったね!」
ハッピーエンドな『秒速5センチメートル』だったな
「あっさり過ぎるぞそれ!」
「しかし、実際にはそれを極めたのがこの映画だぞ」
「というよりも、大方の評価どおり監督の集大成といっても良いかも」 
「そうだな、そちらの方がより具体的かもな……」 
「なんだよ何か濁したような感じは」
「いや、不謹慎だと思われるかもしれないが、この映画や『シン・ゴジラ』の大ヒットはやっぱり3.11の影響なのだろうか?と考えてしまうからなんだが
「それは当然だろう。考えを入れるなというのが無理だと思う」
「それに、この映画はやたらと “結び” を強調した描写をしていただろう」 
「あの『月刊ムー』が関係しているせいかスピリチュアルぽいよな。紐、酒、それにもしかしたら彗星の尾もそれを強調しているかも。 “結びの糸” の象徴として」
「そう、そこだよ!」
「いきなり、なんだよ!」 
「そこにこの映画の隠された大事なポイントがある」
「はぁ?」
「この映画は実は二層構造になっているんだ
「二重構造って?」
「そこでだ、非恋モノで大事なところはなんだ」
「切り替えしが変すぎる!……まぁ答えると、それは観ている人の感傷的な部分を刺激するところだろ。それがうまくはまれば『タイタニック』や『ボディガード』みたいにヒットするから。それが何?」
「わからないか?例えば『恋空』とか『世界の中心で、愛をさけぶ』とか『いま、会いにゆきます』とかと見比べてどうだ?」
「どうって?……あっ!もしかしたら 愛しい相手と一緒にいられない ところか!」
「そのとおり。それをすることで感傷的な部分をより揺り動かしているともいえる」
「なるほどね。しかしそれだと『君の名は。』は悲恋モノにはならないと思うぞ。途中まではそうだけど、結局ラストはああだし」
「だから二層構造といっただろうが!一層目は悲恋モノだが二層目はこれからだ!」
「キレるなよ!一層目は分かったから、早く二層目を語れよ!!」
だから “すべての結び” があの大惨事で切り離されたそのラストが二層目だろうが
「えっ、あれだけ?」 
そう、あれだけだ。しかし、とても重要なところだぞ。大惨事は回避されたがスピリチュアルな “結び” から切り離された二人が “自らの意思” で新たな結びを作り出した。ってところがだ」
「ああっ!つまり『シン・ゴジラ』のスクラップ・アンド・ビルドのビルドの部分を描いているのか!明るい未来を予感させるものとして
「そのとおり!」
「それが、ヒットに繋がっているのかもしれなのかと。しかし、それはいわゆる虚構のセカイ系と現実の3.11が偶然にも接点をもったからこそ、そうなっただけであり感動は時代の波に上手く乗れた。ということ?」
「そうかもしれないが、つけ加えるとヒットの有る無しに関わらず人々の記憶に残るのは作り手が作品中にどれだけ創意工夫を詰め込んだのか。だから、『君の名は。』が語られてゆく映画なら、それはひとつの評価といっても良いだろう」
「創意工夫といえば、オレも一ヶ所だけ泣きそうな場面があって」
「おい、どこが?」
ヒロイン(中身は男)が泣きながらおっぱいを揉んでいる。ところで、つい……」
「綺麗で素敵な映画に汚れきった心で締めることになるとは」
「すいません……」





 

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