ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略][誤字訂正有]
映画『デッドプール』で知られるようになったスーパーヒーロー着地、または三点着地の基本の型はデップーが言うように「膝に悪い」から高い所から着地時に片手と片膝と片足を地面に付ける着地。それがスーパーヒーロー着地になる。
ちなみにマーベルのアベンジャーズチームでスーパーヒーロー着地のポーズを最初にしたのは『アイアンマン2』でスカーレット・ヨハンソンが演じるブラック・ウィドウがやっている。ただ着地ではなくポーズだけ。
もっともポーズだけなら『ターミネーター』で若きシュワルツネッガーはやってはいるから探せばもっと出てくるかもしれない。
今回は色々調べてみましたが、結局は誰が最初にスーパーヒーロー着地をしたのかは分かりませんでした。という個人的なボヤキを書きます。そうです、ヨハンソンと『ゴースト・イン・ザ・シェル』との絡みそうなので書きました。すいません。
こちらもお願いします。
それが世界中に知られたのは前回で指摘した映画『マトリックス』のエージェント・スミスの着地から。
これは監督のウォシャウスキー姉妹が『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の押井守監督のファンだから容易に想像できる。エージェント・スミスの着地時に片手をひらいて付けているし。『攻殻』の草薙素子も着地時に片手をひらいているから。
それでは映像ではじめて着地を見せたのはここからなのかといえば、そうともいえず、迷っているのはテレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の第八話『アスカ、来日』にもエヴァ参号機が着地をしているから。
前回も指摘した『攻殻』の公開が1995年11月と『エヴァ』の放送開始が1995年の10月で第八話とほぼ重なるから。もしかしたら作画が同じ人ではないのかとまでは考えたのだけど、作画の知識と審眼がないのでそこまでだった。けど、ふと「同じ人なら『攻殻』と『エヴァ』両方で名前が出ているかも」と考えて調べたら、あのシーンを作画した人を知った。村木靖だ。
村木靖は『攻殻』に作画で参加していた。そして『エヴァ』の第八話に『攻殻』の作画で参加しているのは氏だけ。
結論。世界ではじめてスーパーヒーロー着地を描いたのは村木靖である。
以上、これで終了!……だったのだが。
確認で念のために調べてみたら映画評論家の町山智浩氏がツイッターで三点着地の原点を教えてください。お願いしたら、白土三平著『カムイ伝』の画像を貼ってくださった方がいたのだ。おそらくこれが漫画のスーパーヒーロー着地の原点ではないのかと。
*現在、ついっぷるのサービス終了のため画像は消失。
実はそうすると『カムイ伝』だけではなく白土三平作品は過去に多くアニメ化されていているので、そこでスーパーヒーロー着地が描かれている可能性が高い。高いのだが、これを検証する方法(財力を含む)を自分はもたないので、スーパーヒーロー着地の考察は頓挫するはめになりましたとさ。
お詫びと訂正:最初にアベンジャーズチームで最初にスーパーヒーロー着地をしたのはブラック・ウィドウと書きましたが確認したら実は『アイアンマン2』でアイアンマンが最初に -- しかも冒頭で -- やっていました。ので自分の恥をさらすことで書き換えることはせず、そのままにしておきます。申し訳ございませんでした。
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