えいざつき ~映画と世情と日常と~

何かの感想というよりも、それで思い出した事を書きます。映画、SFが多めです。そして、たまに妄想が暴走します。

シネフィル風の『ジュラシック・パーク』講座

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

 

f:id:ko_iti301083:20180712043827j:plain

 

www.imdb.com

 

ジュラシック・パーク』おけるヒーローはティラノサウルス・レックスことT-REXは(雌)だ。そこで今回はティラノサウルスはどうしてこのシリーズでのヒーローとして設定されたのか。自分の考え(妄想)を書いてみたいと思います。

 

分かりやすさを優先して汚い言い方になるが、スピルバーグ監督はイメージを他の映画から盗るのが上手いパクリの名人だ。最近だとペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書がアラン・J・バクラ監督大統領の陰謀だけではなく、レモネード売りの娘のあたりで黒澤明監督のまあだだよの第一回 摩阿陀会の自己紹介の辺りを拝借したり、ストリープの電話を子機でハンクス達が聞き耳を立てている辺りは天国と地獄での権藤と刑事らの雰囲気を上手くパクッているのが見えている。

 

勢いで続けるとレイダース/失われたアーク《聖櫃》アラビアのロレンス幌馬車 (1950)リオの男十戒から、宇宙戦争 (2005)トゥモロー・ワールドクレイマー、クレイマーソフィーの選択などから上手にパクっている。

 

もっともスピルバーグを弁護すると、彼がよくパクる黒澤明だって例えば影武者だとアンドレイ・タルコフスキー監督惑星ソラリスセルゲイ・エイゼンシュテイン監督イワン雷帝からパクッているのだから、自分が具体的な作品を知らないだけで、名監督というべき人は「誰にも知られないように上手いパクリする人」なのだろう。昔読んだ漫画家入門でよく書かれていた文言、「マンガばかりではなく映画や小説も観ましょう読みましょう」はそうゆうことでもあるし、「上手いパクリ」は結局は、その人のセンス、つまりオリジナリティにも繋がる。

 

マイケル・クライトン原作ジュラシック・パークは原作者も脚本にかかわっているから、彼が監督したウエストワールド-- 注:テレビではない。-- は表向きはその路線だが、スピルバーグがやりたかったのは、誰もが思う通り怪獣映画であり、具体名でいえばゴジラ (1954)だ。

 

スピルバーグ監督がゴジラファンなのはゴジラが尾根から現れる初登場のシーンをジョーズの初登場シーンや先述した『宇宙戦争』でも尾根の上から現れるトライポッドのシーンなどで見えるが『ジュラシック・パーク』で使われたのは『ゴジラ (1954)』で暴風雨の大戸島で地響きを効かせて家屋を破壊するシーンをティラノサウルスの初登場で使っているから。

 

そして、この映画の悪役をになっているのはラプトル(ヴェロキラプトル)なのだ。本来ならティラノサウルスは肉食のイメージで敵役に位置しているはずが『ジュラシック・パーク』だと恐竜の頂点の恐竜王に立つのがT-REXになっている。これはゴジラが怪獣王(個人としては怪獣番長)と位置づけられているのと同じ設定なので、この映画はスピルバーグ監督なりのゴジラリスペクトの側面をもっている。

  


Jurassic Park Official Trailer #1 - Steven Spielberg Movie (1993) HD

 

 

   

 

ジュラシック・パーク(上)

ジュラシック・パーク(上)

 

  

ジュラシック・パーク(下)

ジュラシック・パーク(下)

 

 

 

 

にほんブログ村 映画ブログ 映画備忘録へ
にほんブログ村

映画(全般) ブログランキングへ