えいざつき ~映画と世情と日常と~

何かの感想というよりも、それで思い出した事を書きます。映画、SFが多めです。そして、たまに妄想が暴走します。

『ブラックホール』の思い出話

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

 

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www.imdb.com

 

人類入植の新天地を探すために、深宇宙を探査中のパロミノ号が、巨大なブラックホール近辺で停止している大型船を発見。記録によるとそれは行方不明の宇宙船USSシグナス号であるのを示した。パロミノ号の乗組員はシグナス号に接近するがブラックホールの重力に引きずり込まれる。間一髪でそれを助けたのは突如として機動したシグナス号による影響だった。ゲイリー・ネルソン監督

 
eizatuki.hatenablog.com

 

日本でDVDが販売されていない現在、ドコモの動画配信サービスDTVで8月31日まで配信しているので発作的に紹介。

 

とはいうもの思い出はあまりない。学生の頃に後輩が録画でもっていたテレビ放送を一度だけ観たっきりだ。当時のSF映画(ディズニー制作)としてはマクシミリアン・シェル、アンソニー・パーキンスアーネスト・ボーグナインロバート・フォスターと名を知られた出演者を揃えてはいるし、音楽は007シリーズで同じのジョン・バリーなのだが40代以上にはピンとこないだろうし、ブラックホールを舞台にしている割には科学的な面白味はまったく無しなので、個人的な印象に残っているのはパロミノ号の一員であるロボットのビンセントと「美しい宇宙」しかない。久しぶりに観直したが今度も同じだ。

 

ビンセントは見た目はちんちくりん -- 雰囲気は特撮キャラのロボコンに似ている。ピンとこない人は何かの特撮ギャグキャラを思い出しても良い -- だが一番に優秀で当然に一番に活躍する。もちろんスター・ウォーズ エピソード4で人気を集めたR2-D2を意識したキャラであるのは間違いない。ちなみにビンセントと同型で見た目はボロボロだがこれも優秀なボブも登場する。テレビ放送の吹替えは俳優の竹中直人(当時はタレント)が担当しておりクライマックス直前のビンセントとボブの別れのシーンはちょっとだけ、本当にちょとだけ、グッとくる。

 

「美しい宇宙」は、序盤にパロミノ号がシグナス号に遭遇するシーンで個人的には最大の見せ場だと感じている。SFXテクニックの基本、撮影の狭い空間を広く見せるマットペイント -- この特殊効果の売りはマットペイントにの多さにある。-- の宇宙空間にミニチュアが浮かんでいる普通の画なのに素晴らしい。この部分だけでもデジタルリマスターで観てみたい気持ちにさせる。このあとSF映画ではお約束のレーザー銃撃戦や隕石(彗星?)が投入するスペクタクルもあるし、題材だけにブラックホールに突入 -- 実はこの映画では、ここが一番凡庸 ーー するシーンもあるのだが、これには勝てていない。

 

そのお気に入りシーンはどうやって作られたかというと、ガラス版に画かれたマットペイントによる宇宙空間に背後からライトをあてて、シグナス号の内部に電飾を仕込む、そして当時はまだ撮影はデジタルではなくフィルムなため、普通に撮ると照度はかなり低いしミニチュア全体にも焦点が合わないから、それを迫力のある画に仕上げるために一コマ10分間露光 -- レンズを限界まで絞りシャッタースピード10分間の開放による露光撮影 -- する特殊な撮影機材を開発して作り上げた。その労もあってそれに見合った画になっている。-- 実は『スター・ウォーズ』で使われたモーション・コントロール・カメラとほぼ同じシステムなのだが、レンタル料が高かったから自社で開発した。違いは『SW』の目的は光学合成のためにそれを使うが、『ブラックホール』では直接ミニチュア撮影にそれを使ったくらいか。

 

まあ正直、おススメポイントはそこだけしか無い映画なのだが、今度はいつ配信するのかは分からないし、やっぱりあそこだけ大画面で観てみたい。とぼやきで締めます。

 

参考

Automated Camera Effects System – Wikipedia

https://www.computer.org/csdl/proceedings/afips/1980/5088/00/50880073.pdf

中子真治 SFX映画の世界

 


The Black Hole Trailer 1979

 

とりあえずはDTVの紹介。

pc.video.dmkt-sp.jp

 

 

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