えいざつき ~映画と世情と日常と~

何かの感想というよりも、それで思い出した事を書きます。映画、SFが多めです。そして、たまに妄想が暴走します。

『ザ・プレデター』ネタバレスレスレの感想

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

 

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www.imdb.com

 

1987年に公開され人気を博した、凶暴さと武士道に通じる精神も持つキャラクター『プレデター』の1990年の2の続編の位置にある映画。特殊部隊のクイン・マッケナは南米で任務中一体のプレデターに襲われて仲間を失ってしまう。からくもそれを倒したマッケンナは装備の一部を別居している妻子の元へと郵送したが、自身はプレデターを追う組織に捉えられてしまう。しかし、プレデターは突如復活。奴の目的が息子のローリーであると知ったマッケンナは、その時に出会ったネブラスカ等と科学者のケイシーと共にローリーの元へと向かう。

 

もしも恋人に別れ話を切り出したいのなら、これはデート映画には最適だ。なにせ、のっけから切断描写がはじまり最後まで血みどろなので、その後の別れ話もすんなりと上手くゆくだろう。ただしホットドックは買わないほうが良いかもしれない。

 

もっとも見世物として面白いのはソコだけで、激しい描写があってもあんまり盛り上がらない。それはプレデターの売りであるカメレオンのごとく周囲に溶け込む「目には見えない」能力でプレデターでのジャングル、プレデター2』での市街地、などを舞台にした一種のゲリラ戦的な妙味があったのに対して今作では、その能力が使えない(&使っていない)のでスリルが上手く機能せずにプレデターがただ暴れている感が強い。

 

物語もヘンだ。ラストシーンでプレデターが地球にやってきた目的らしきモノが示されるのだが、「だったらこの切断と血みどろは何なんだったんだよ!」な気にもなる。どうやら昨今のクリフハンガー方式に乗っているらしいのはよーく分かるのだけれども……。

 

ドラマはシェーン・ブラック監督らしく「ダメ人間がウダウダ言いながらも活躍する」をここでもちゃんと使っている。ネブラスカとその仲間のそのダメ人間たちのダメ人間ホモソーシャルを醸し出す「ダメブロマンス」。そして今作ではここの部分が一番に良い!主人公のマッケンナとネブラスカ達が最初に出会う移送バスの件やマッケンナの妻宅等々のグダグダ描写と切断&血みどろな描写と併走しているので一言では言い表せない雰囲気 -- 何しろコメディ風に処理できたナイスガイズ!とは違って設定&キャラの変更ができない。-- がある。

 

そして先にダメ人間と書いたネブラスカと仲間たちだが、それは卑怯者でも臆病者でもなく、ダメな部分は精神的疾患のせいであって、彼らの本質は屈強な男達であり勇敢な男達だ。何しろ利益にもならないのにマッケンナのためにローリーを助けようとするのだから。それはそれはナイスなガイ達だ!その男達の散り際の良さといったら。特に二人の男が銃で向き合うシーンは思わずジーンとくる。

 

自分が『プレデター』(1987) を気に入っているのは戦い方が面白かった訳ではなくカール・ウェザース演じるディロン達の散り際が良かったからだ。今作はそれが蘇っている。さすがブラック、旧作で出演を今作では監督・脚本をしただけのことはある。

 

もっとも前述したとおり弱点もあるし演出も野暮ったいところもあるので「面白いのか?」と問われれば困る。だからこう締める。

 

大好きだ!

 


映画『ザ・プレデター』予告 究極のプレデター降臨編

 

 

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