[敬称略]
うーん……
カリフォルニア・ダウン : 作品情報 - 映画.com
『カリフォルニア・ダウン』のアレ。群発地震のアレ。サンアンドレアス断層だけであんな大惨事になるわけがない。それでアレにどれだけのリアリティがあるのかを調べてみました。
ちなみに現在の地震予知はこんな状況。
地震予知 - Wikipedia
地震予知について - 気象庁
地震予知については現在でも難しい状況なのは確かみたいだ。
さて本題。この映画では大きなウソ設定が二つある。それは。
A : 地震を予知するのは磁気パルス。
B : 隠れ断層が存在する。
つまりカリフォルニアを壊滅させるアレはBが存在しないといけない。Bを存在をハッキリさせるにはAが存在しないといけない。となるわけでAにどれだけのリアリティがあるのかが重要になるが、ヒントになったのではないかと思われる手法がある。VAN法がそれである。
VAN法 - Wikipedia
VAN法を信頼できない理由の一例 - 横浜地球物理学研究所
もっともVAN法は学術的な一致はなく、今のところは「サイエンスではなくトンデモ」の分類になる。理由は恐ろしく簡単にいえば精度が甘すぎるからだ。天気予報で例えるなら「今日の関東の降水確率は60%です」といっているようなもので、60%の雨が降るのは東京と神奈川と千葉と埼玉と群馬と栃木と茨城かと、いわれても。ってなもので、実用性がない。
ブログ主にはこれに対する深い知識もするどい洞察力もないので、そこは映画のウソとして認めて、ここはAが存在するという前提で進めます。
続いてはBの隠れ断層ですが、これは学術的には認められています。
活断層とは何か - 国土地理院
どこでも起こる地震――未知の活断層を掘り起こせ - 防災情報新聞
地表からはわからない隠れ断層はボーリング調査で明らかにしないと分からない。だから「ありえない事はない」のだがプレートが引き締めあっている日本とは違って北米に隠れ断層がある可能性はあるのか?ブログ主は色々と調べてみたが、さっぱりでした。だから、これも映画のウソとして認めるしかない。
クライマックスの津波は海岸にある隠れ断層が隆起したシナリオならありえるだろう。
ちなみにマグネチュード9以上が起きるかどうかは今回は考えないことでこの検証を展開しました。
結論としてはパニックディザスターとしてのリアリティというよりもSFとしてのリアリティです。
映画としての『カリフォルニア・ダウン』は主演のドウェイン・ジョンソンを活躍するためにすべてが進行しているためにSFアクションヒーローのスター映画だというのがブログ主の結論になりました。