えいざつき ~元映画ブログだったポエマーの戯言~

批評というよりも、それで思い出した事を書きます。そして妄想が暴走してポエムになります。

『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』の若干ネタバレ気味の優しい批判

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

 

ポスター画像

renegades.asmik-ace.co.jp

 

マット率いる5人のネイビー・シールズが活躍する1995年紛争末期のサラエボが舞台。シールズの一人の恋人である女性から第二次世界大戦末期にフランスから奪われた重さ27トン総額3億ドルに相当する金塊が湖に眠っている事を聞かされた5人は、それがあれば紛争に苦しむ人々を救い出せるという女性の言葉に手を貸し、金塊の奪還を計画するが、そこに追手が迫ってくる。

 

ネイビーシールズ  ナチスの金塊を奪還せよ!』は冒頭に007を連想させるド派手なアクションシーンはあるものの派手なのはそこだけで後は宝探しを中心にしたトレジャーハントモノのアクション映画。しかもアメリカ映画と思いきやフランス・ドイツ合作映画で、それに脚本にリュック・ベッソン参加しているからか思わず裏読みしてしまうところがある。ソ連の兵器をメチャクチャにしたりイギリスの特殊部隊SASを小馬鹿にしたり、しまいには第二次世界大戦下でナチスがフランスの銀行から奪い取った金塊をボスニア紛争のために使うところはまるで「フランスが紛争に貢献した」ようにみえる。など、フランス人の留飲が下がるところが目立っている。しかも、それをしているのが表向きはアメリカ海軍なのだから、厄介というか小憎らしいと言うか、このあたりの描写はベッソンによるものだろう。

 

しかし、この映画の独自な面白みはここだけで、これ以外だと後はアクション映画の常道、いわゆるお約束の展開なのでストレスも感じずに楽しめる。はみ出し者達と美女の頼み事、怒るが情に厚い上司、怨念込みで追い詰める敵役とテンプレ通りのキャラがテンプレ通りの展開をする。妙な言い回しになるが、安心して楽しめる。

 

だから、メインを観れなかったがこのまま帰るのは惜しいのでサブとしての押さえに、劇場のポイントが貯まっている人向けの映画ではある。

 

 


映画『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』30秒予告篇 2018年1月12日(金)全国ロードショー!

 

 

 

 

  

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