ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]
海とサーフィンが大好きで、子供の頃に住んでいた小さな港町に引っ越してきた向水ひな子は、住まいで起こった火事騒動をきっかけに消防士の雛罌粟港(ひなげし みなと)と知り合い、恋に落ちる。不器用なひな子と対照的な完璧な港はお互いをかけがえのない存在として親密さを深めてゆくが、冬のある日、海で人命救助をした港は死亡してしまい、ひな子は大好きだった海を見ることすらできなくなってしまう。
湯浅政明監督
デートムービーだぁぁぁ!
デートムービーだ!デートムービーだ!デートムービーだ!デートムービーだ!デートムービーだ!デートムービーだ!デートムービーだ!デートムービーだ!デートムービーだ!デートムービーだ!デートムービーだ!デートムービーだ!デートムービーだ!デートムービーだ!デートムービーだ!デートムービーだ!デートムービーだ!デートムービーだ!デートムービーだ!デートムービーだ!デートムービーだ!
しかも、名だたるプロデューサー陣がいわゆるキラキラ系映画の人々なのでそれはもう……。
若い人向けで!若い人向けで!若い人向けで!若い人向けで!若い人向けで!若い人向けで!若い人向けで!若い人向けで!若い人向けで!若い人向けで!若い人向けで!若い人向けで!若い人向けで!若い人向けで!若い人向けで!若い人向けで!若い人向けで!若い人向けで!若い人向けで!若い人向けで!若い人向けで!若い人向けで!若い人向けで!若い人向けで!若い人向けで!若い人向けで!若い人向けで!
だろうし、今回は配給にがっつりと東宝 ーー 前作『夜明け告げるルーのうた』はTOHO animationの配給 -- が入っているんで……。
『君の名は。』みたいな感じで!『君の名は。』みたいな感じで!『君の名は。』みたいな感じで!『君の名は。』みたいな感じで!『君の名は。』みたいな感じで!『君の名は。』みたいな感じで!『君の名は。』みたいな感じで!『君の名は。』みたいな感じで!『君の名は。』みたいな感じで!『君の名は。』みたいな感じで!『君の名。』みたいな感じで!『君の名は。』みたいな感じで!『君の名は。』みたいな感じで!
とか直かそれとも暗にオーダーされかかどうかは知らないが、ド直球のメロドラマを描いてきたぞ!しかも悲恋だ!
そして、熱烈なファンでも全作品を観たわけでもない自分がいうのもなんだが、『マインド・ゲーム』のインパクトもあってか湯浅政明監督って動画で感動を作るイメージだっんたんで、ここでの演出家としての腕の巧みさには正直いって驚いてもいる。
特に主人公のひな子と港がより親密な関係になってゆく過程を記号としではなく言葉では言い表せない情感をもって、今風にいうとエモさを感じさせて描かれる前半は日本のアニメでははじめてだろう。画期的だ。これだけでもこのアニメは観る価値があるともいえる。-- これまでの日本のアニメだとコメディ仕立てか困難な設定を設けることで恋愛感情を描写していたのだが、ここまで自然に恋愛演出ができたのを観たのは初めてだ。これに近いのはスタジオジブリのアニメだが、個人的にはこれを超えていると思っている。
それにうっとりして魅了しても「リア充死ね!」と毒づいても演出としての意図にはドップリと乗っかかっているから同じだ。
裏を返せば、前半のエモいところに一ミリも心が動かなければ、後は苦行でしかない。(断言!)
もちろんクライマックスには湯浅政明アニメらしいシーンも用意されてはいる。
もっとも、物語の大部分は脚本の吉田玲子が作ったのではないかと思われるところがある。主人公の不器用やツンツンキャラなどは吉田脚本の特徴の一つだし、クライマックスのアレなどは脚本を担当した『猫の恩返し』の 鳥階段の応用でもあるからだ。おそらくは湯浅監督自身に明確なドラマやテーマはなくて、思い浮かんだイメージだけを繋ぎ合わせてこの物語を作り上げたのかもしれない
そして、こんな出来上がりになったのは湯浅監督の中に最初から若者向けのデートムービーを作ろうという意思がハッキリあってそれが見事にはまったのだろう。-- 作中で繰り返し聞かされるGENERATIONS from EXILE TRIBEの歌もどことなくユーミン(松任谷由実)や杉山清貴を思い出すようなところからもそれは察せられる。
多分、若い頃に観ていたら「リア充死にやがれ!」「リア充死にやがれ!」「リア充死にやがれ!」「リア充死にやがれ!」「リア充死にやがれ!」「リア充死にやがれ!」と毒づいていたのだろうが、流石にこの年になるとそんなことよりも若者のそんなキラキラを生暖かい目で見てしまう自分がいるのよ。
オッサンかつ意味不明な締めで終了。
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