えいざつき ~映画ポエマーの戯言~

映画批評というよりも、それで思い出した事を書きます。そして妄想が暴走してポエムになります。

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(吹替)

お題「ゆっくり見たい映画」

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

 

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www.imdb.com

 

スパイダーマンの正体がピーター・パーカー(トム・ホランド)だという記憶を世界から消すため、ドクター・ストレンジベネディクト・カンバーバッチ)はある呪文を唱えるが、それがドック・オク(アルフレッド・モリナ)らヴィランたちを呼び寄せてしまう。ヴィランの攻撃によって、ピーターのみならず恋人のMJ(ゼンデイヤ)らピーターの大切な人たちにも危険が及ぶ。

シネマトゥデイより引用

 

映画とはポエムです!ポエムとは映画でもあります。それでは大いにポエムちゃいましょう!

 

今日のポエム

ロイヤルストレートフラッシュ!

 

 

今回はネタバレスレスレの解説モード。

 

注意:今回は核心に迫るネタバレはありませんが、純粋に楽しみたい方には読まないことをオススメします。

 

これはズルい!

 

まぁ、最初はこんな感じでした。

 

でも元々、本作がこんな物語になったのは、スパイダーマンにおけるディズニーとSONYとの確執だ。

 

toyokeizai.net

 

ディズニーのアベンジャーズにも出演していたスパディからの報酬を奪いはじめたのに対してディズニーよりも先にスパディを育ててきたSONYがその権利を守るためにマーベルと協議して、この落とし所にしたと考えてしまうのは致し方が無い。

 

それが邪推の類だとしてもだ。

 

ようするに本作は、本来のドラマとスパイダーマンアベンジャーズとの切り離しの二つを同時にしなければならないミッションをクリアしなければいけない事になる。

 

しかし、それをストレートにドラマにすると、やはり暗い、寂しい落とし所になるのは確実。

 

そこでSONYはどうしたかと言えば、同社のアニメーション『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018) で使った別世界のスパイダーマン達が一堂に会するマルチバースというフォーマットだった。

 

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スパイダーマン:スパイダーバース

それをココで便宜上に別けると、本作のマルチは……

 

サム・ライミが撮ったライミ版

マーク・ウェブが撮ったウェブ版

ジョン・ワッツが撮ったワッツ版

 

であり、この三者が絡みあっていて、一堂に会するマルチバースとして構成されている。そこで、このうちのライミ版とウェブ版でやり残した事と苦渋の過去とをワッツ版では回収してドラマとして見事に救ってしまった。

 

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つまり、SONYが過去に映像化したスパイダーマンのキャラ達を本作で一挙に揃える事でドラマを一挙に集約させた訳だ。だから、SONYスパイダーマン作品を全部観ていている者には至福の148分となっている。

 

まさにドクター・ストレンジと魔術というワイルドカードを使って、ロイヤルストレートフラッシュを完成させた爽快感が本作にはあるのだ。

 

だから、ある程度の予想はしていても、やはり感動してしまう。

 

あ、ワイルドカードでロイヤルストレートフラッシュにはならないからね。ノリよ、ノリ。

 

まぁ、それを知らなくてもマーベル作品の雰囲気を知っていれば、ソコソコに楽しめる。

 

ようするに『アベンジャーズ:エンドゲーム』と同じ様に全世界のマーベルファンに向けたファンムービーが本作の売りだ。

 

でも、「青春とヒーロー」という、スパイダーマンに付き物であるモチーフと、そこからくる「苦さ」をライミ版とウェブ版からソレを回収した代わりに、というか当然の如くにワッツ版でのスパディにはそれを与えるのだ。

 

分かってはいたけど、まぁ……ねぇ。

 

実は自分は、ワッツ版ではMCUと繋がっている限りそうゆう展開はもう少し先だと思い込んでいたから。それが、それと縁が切れたために「嗚呼、このスパディもここから逃れる事ができなかった」のかと。

 

多分、ディズニーとSONYとの確執が無かったら、もう少し鮮やかな終わり方になったんじゃないかと……。

 

だから、これはズルい!の後に来たのは、エモい感動とかではなくて、やっぱり物悲しさだった。

 

劇場で鑑賞。

 

 

 

 

 

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