ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]
ストーリー
「アベンジャーズ エンドゲーム」では量子世界を使ったタイムスリップの可能性に気づき、アベンジャーズとサノスの最終決戦に向けて重要な役割を果たしたアントマンことスコット・ラング。ある時、実験中の事故によりホープや娘のキャシーらとともに量子世界に引きずり込まれてしまったスコットは、誰も到達したことがなかった想像を超えたその世界で、あのサノスをも超越する、すべてを征服するという謎の男カーンと出会う。
スタッフ
監督ペイトン・リード
製作ケビン・ファイギ スティーブン・ブルサード
製作総指揮ルイス・デスポジート ビクトリア・アロンソ ケビン・デラノイ
共同製作ミッチ・ベル ローラ・ストルツ
脚本ジェフ・ラブネス
撮影ウィリアム・ポープ
美術ウィル・テイ
編集アダム・ガーステル ローラ・ジェニングズ
音楽クリストフ・ベック2023年製作/125分/アメリカ
原題:Ant-Man and the Wasp: Quantumania映画.comより引用
今回はネタバレスレスレの解説モード
みんなありがとう!
イヤ、みんなが「今回のアントマンはダメだ」ダメだ、ダメだ、ダメだ。なんて言うもんだから期待を大いに下げることができたよ。それこそ虫レベルでな。
まぁ、どんなシリーズでも3作目の評価は低くなるのが映画界の常識。ゴッド・ファーザー然りスター・ウォーズ然り、エイリアン然り、ランボー然り。
みんな3作目がツラい!
だってさ〜、ジャームズ・キャメロンが自分で撮ればいいもののシリーズとかリブートとか再起動とかを他人にやらせるのは、気がついているからだぜ「3作目はヤバい」とな。
頑張れよアバター3!(謎の声援)
会社側の希望はともかく作り手にとっては3作目は鬼門。なにせ1と2で手は出尽くしたので、やるとしたらドラマ新展開くらいしか道はないのだが 、これが不興になるパターンを自分は散々見てきたからなぁ(遠い目)
そして、本作では陰の功労者であるルイスことマイケル・ぺーニャの不在。
そりゃ、期待はダダ下がりになるわけですよ。
なので、下前評判(←σ(゚∀゚ )オレ造語)を先に知ってしまったので、後でゆっくり観ようかと考えていた矢先に、予定していた私事があっさり終わってしまったので、ちょうどIMAX3D上映の時間とジャストミートだったので飛び込み鑑賞してみたら。
これがアタリ!
ぶっちゃけドラマとしての面白さは感情の枠から外れていたので、もっぱら3Dとしてのビジュアルのみを愉しんだ。
そんな感じ。
しかし、彼の国の悪のネーミングにカーンってよく見かけるな。自分は『スタートレックⅡ カーンの逆襲』(1982)や『シャドー』(1994)に続いて4度目になるぞ。
-- あ、どうして4つなのに3つの事例を出さないの?と言えば、そのタイトルを出しちゃうとネタバレになるからさ。
‐‐ あ、あ、いまさらなトリビアだけどもカーン名称の元ネタはかつて世界を征服したモンゴル帝国の皇帝、ハンを指すよのね。ハンの英語表記がKhanなので、それじゃ読みにくいからカーンと。つまり強大な独裁者の象徴。だから今回は人権を尊重する価値観と正反対の相手という設定になっている。ぶっちゃけ今なら中〇、ロ〇アみたいな国。そうでなければ娘さんの逮捕の件は必要ないでしょ。
確かに本作の敵役カーンのキャラは弱い。強大なパワーを持っている設定なのだろうけども、同じMCU敵役キャラの比べて弱いし、さらにそれを上書きしちゃうシーンもあって、頭を抱えたケドね。
これは3作目のジンクスだけではなくおそらくは、シリーズ前2作の脚本が複数の脚本家で書かれていたのに対して本作では1人で書いた影響がモロに表れているのだろう。ドラマの引き出しが少ないのが如実に出ているとしかない。
前アントマンシリーズは複数の脚本家が書いていたこともあって賑やかさがチャンと作品に反映されていたのだろうな……多分。
そうゆう雰囲気が本作からは感じられないのは確か。
まるで、昨今の日本映画みたいな出来になっちゃった。
とはいえ、IMAX3Ⅾ見世物としては充分に愉しめるレベルだったぞ。
劇場で鑑賞。