えいざつき ~元映画ブログだったポエマーの戯言~

批評というよりも、それで思い出した事を書きます。そして妄想が暴走してポエムになります。

晩酌しながら観た『ファイナル・スコア』

お題「ゆっくり見たい映画」

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

ストーリー

かつて米海軍特殊部隊の精鋭として活躍したマイケル・ノックスは、亡き戦友の故郷であるロンドンを訪れた。ノックスのことを実の伯父のように慕う戦友の娘ダニーは、父を亡くして以来荒んだ生活を送っていたが、一緒に足を運んだサッカー観戦のスタジアムで久しぶりに笑顔を見せ、その様子にノックスは胸をなでおろす。しかし、そんなささやかな幸せな時間の裏で、スタジアムでは3万5000人の超満員の観客を巻き込む、大胆なテロ計画が進行していた。

スタッフ

監督スコット・マン
製作マーク・ゴールドバーグ ウェイン・マーク・ゴッドフリー ロバート・ジョーンズ ジェームズ・ハリス マーク・レーン デイブ・バウティスタ ジョナサン・マイスナー
脚本デビッド・T・リンチ キース・リンチ ジョナサン・フランク
撮影エミール・トプゾフ
美術マシュー・バトン
衣装ライザ・ブレイシー
編集ロブ・ホール
音楽ジェームズ・エドワード・バーカー ティム・デスピック

2018年製作/105分/R15+/イギリス
原題:Final Score

映画.comより引用

 

今回はネタバレなしの絶賛紹介モード

 

晩酌枠で、あまり語られていない傑作シリーズをやろう。それがコノ作品になる。

 

自分がソレを知ったのがフモ (id:globalhead)さんのブログだった。

 

でも、近場では上映していなかったので、とりあえず記憶の片隅に留めておいていただけで、数ヶ月後レンタル店で見つけての「そういや」で思い出しの鑑賞をしたのだが……

 

これがベリィベリィ面白くて。

 

いつかココでもやろうとは考えていたのだけれども、ダラダラとのばしてこのていたらく。この記事だって塩漬けになっていたのを加筆修正しながら書いているしな。

 

さて、結論から言ってしまえば、コノ作品はアクション映画を変えた『ダイ・ハード』のフォーマットを巧く使ったダイ・ハードフォロアーの作品だ。ここは、もう誰が観てもそう思うだろう。

 

だから面白くなるのは当たり前だともいえる。かつて自分もブログに書いた、『七人の侍』とか『用心棒』とか『ナバロンの要塞』とかのフォーマットと同じなので、それを使えば、つまらない訳ない。むしろつまらなければソイツは無能と言い切れるくらいにゴールデンベリースペシャルな鉄壁フォーマットだとも言える。

 

わかったか!ホワ〇トアウト(いきなり邦画批判)

 

実際、ダイ・ハードで使われたアイディアをココではうまく変換して、それがことごとくドンビシャでハマるという、まるでリバーシで駒が面白いように裏返ってゆく快楽があるのだ。

 

でも、コノ作品が他のダイ・ハードフォロアー作品と比べて抜きん出ているのは、主役のマクレーン枠にデイヴ・バウティスタが充てられているところ。

 

マクレーン役のB・ウィルスから醸し出されているタフなんだけどもヨタヨタするオジサン感をバウティスタもまた醸し出しているからだ。

 

ダイ・ハード(画像は映画.com)

ファイナル・スコア(画像は映画.com)

これは良いアドバンテージ。同じアクションスターでもヴァン・ダム(サドンデス)はヨタヨタしてもオジサン感はでないし、セガール(沈黙の戦艦)は鼻っからそんな演技も雰囲気もだせないので、ダイ・ハードぽい ‐‐ でも面白い -- のはできても、そのもの味を再現するのは、まず無理。

 

でも、彼ならそれが可能なのだと。コノ作品を観るまでは気がつかなかったわ。

 

そして、違う料理(作品)として出されているからパクリ感よりもむしろ好感。

 

結論は、ダイ・ハードをそのままではなくエッセンスのみを抽出して自分色にするという、これは上手い本歌取り作品でした。

 

DVDで鑑賞。

 

 

 

 

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