ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]
ストーリー
殺人鬼ブギーマンことマイケル・マイヤーズが再びハドンフィールドを恐怖に陥れた事件から4年、街は少しずつ平穏な日常を取り戻しつつあった。マイケルの凶刃から生き延びたローリー・ストロードは孫娘のアリソンと暮らしながら回顧録を執筆し、40年以上にわたりマイケルに囚われ続けた人生を解放しようとしていた。しかし、暗い過去を抱えた青年コーリーが、こつ然と姿を消していたマイケルと遭遇したことから、新たな恐怖の連鎖が始まる。ローリーは長年の因縁に決着をつけるため、マイケルとの最後の対峙を決意する。
スタッフ
監督デビッド・ゴードン・グリーン
製作マレク・アッカド ジェイソン・ブラム ビル・ブロック
製作総指揮ジョン・カーペンター ジェイミー・リー・カーティス ダニー・マクブライド デビッド・ゴードン・グリーン ライアン・フレイマン ライアン・テュレック アンドリュー・ゴロブ トーマス・ザドラ クリストファー・H・ワーナー
キャラクター創造ジョン・カーペンター デブラ・ヒル
脚本ポール・ブラッド・ローガン クリス・ベルニエ ダニー・マクブライド デビッド・ゴードン・グリーン2022年製作/111分/R15+/アメリカ
原題:Halloween Ends映画.comより引用
今回はネタバレスレスレの心傷解説モード。
注意:今回核心に迫る内容には触れていませんが、純粋に楽しみたい方には読まない事をお勧めいたします。
やはり3作目のジンクスは超えられなかったか。
3作目のジンクスとは、当ブログが勝手に定義したモノで、3作目は期待外れになる率が高いって事。
もう少し詳しく書くと2作目はヒットした1作目のさらなる拡張を2作目はするだけで、高評価を得ることはできるが、3作目だと、さすがにそれはできずに、いわゆる新展開となるのだが、それがファン --.ハロウィン&映画両方 -- にはお気に召さなくて荒れる、みたいなパターン。
自分、これを何度も通り過ぎているのよ。
今回もまさしくソレ。
これに反論したければ、キャメロンが何故にターミネーターの3作目を撮らなかったのかを解りやすく解説して下さい。(もはや当ブログのお約束)
-- ちなみに自分の知る限り、3作目のジンクスを超えたのは『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』と『007/ゴールドフィンガー』くらいだろうが、これだってシリーズ一話完結でドラマとしての連続性がないのでソウなっているので、実質としては、あったとしてもかなりに少ないだろう。(弱気)
それでは、本作はどんな新展開をしたかというと……
ブギーマンことマイケル・マイヤーズを普通の殺人者にした。悪のカリスマから、ただの人間に格落ちさせたのだ。
そうでなければ、アイツのキャラいらねーじゃんよ。
なんという超展開。
ここにきてシリーズ全否定!
ドーシてこーなった⁉
と、などと観終わった後はそう感じていたが、しばらくして、前二作を思い出しつつ「そーゆー意図だったのかなー?」な気もしたので、それを書いておくと、まず、この1976年に登場したブギーマンのキャラそのものが古くなり過ぎていた。
のにも関わらず今でも人気なのは、いわゆる懐古厨が持ち上げているからで、それを断ち切るために悪のカリスマの設定そのものを否定したとみるしかない。アノ時80年代のホラーの根底にあったのは、社会で上位のステータスを持つ者が殺されることで下位の者が溜飲を下げる構造があったのだが、それが現在は現実として高校の銃乱射事件として現れているからだ。それを否定するためにブギーマンのキャラを矮小化することで、そのカリスマ性を否定した。
そして、ここが最重要だと、自分としては思うのだけども、襲うマイケルこと演じるコートニーと戦うローリーことカーティスも、今や老境に入っているとういう現実だ。だから、マイケルとローリーのドラマはここで完全に終わらせるという強い意志を感じる。そして完全に終わらせる、ということはローリーに長い間に憑りついていたブギーマンからの呪縛を解かなければいけないからだ。
そうでなければ、あのラストはないっしょ。
この後もハロウィンはリブートで作られてゆくのだろうが、それは、その時代の雰囲気にそったものであって、マイケルとローリーの物語とドラマはこれでジ・エンドなのはハッキリしている。
このハロウィンからの卒業~♪(尾〇豊風)
何か、ホラーというよりもヒューマンドラマだ。
血みどろだけどな!
でも、その落とし所しかないよな……。
とまぁ、そうゆう感情に落ち着いたのだけども。
やっぱモヤるなぁ。
-- まぁ、この三部作良くも悪くも現代アメリカ社会状況を反映したドラマだったのだろう。などと凡庸で、つまんない解釈しか思い浮かばないのであった。
劇場で鑑賞。