ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]
昨今の韓国映画はお国独自の持ち味とハリウッド作品的魅せ方の融合を映画産業自体がモノにしいている感がする。もうココは日本にも中国にも大きく差をつけているのはハッキリとしている。そうゆう視点から見れば、シナリオ(決定稿)に書かれたカットは何が何でも映像として具現化させるシステムが構築されていて、あとはシナリオがどれだけ良いのかが勝負の分かれ目になっている。
そこで、今回は最近みた韓国映画2作についての簡単な感想を書きました。
あと、ネタバレとかはないです。
まずは、この作品から。
スタッフ
製作 監督 脚本 編集ハン・ジェリム
製作総指揮キム・ドゥス
撮影イ・モゲ パク・ジョンチョル
音楽イ・ビョンウ チョン・ジフン
2022年製作/141分/G/韓国
原題:Emergency Declaration
DVD で鑑賞。
いやー、海外に売る気満々だな。
ちなみに、コノ作品よりチョイ前の『白頭山大噴火』(2019)もイ・ビョンホンとマ・ドンソクの2大スターで広告していたけども、主人公は違うから。
それはさておき、コノ作品。飛行機が着陸できない状況そのものは『新幹線大爆破』(1975)と同じで、元になっている1966年のTMV『夜空の大空港』からの応用で爆弾をウィルスに変えた事でタイムリーな作品になったけども、もっと直接的なヒントになったのは2020年からの韓国での化学物質の規制緩和後に事故が増加したのが背景にあるのだろ……多分。そして、やっぱりココでもお国柄・お約束の、日米よりも、国民どおしの連帯が打ち出されている。
まぁ、面白かったったからそこは良しとする。飛行船も車もぐ〜る〜ぐると回ったしな
スタッフ
監督キム・ジフン
脚本チョン・チョルホン キム・ジョンハン
音楽キム・テソン
撮影シン・テホ
2021年製作/114分/G/韓国
原題:Sinkhole
DVD で鑑賞。
やっと手に入れたマイホームに巨大なシンクホールができてしまって住まいごと沈んでしまった者達の脱出劇。
背景にあるのは、近年韓国ではシンクホールの発生頻度が高くなっていて、ココではそれを題材にしているっぽい。問題が深刻になったのは2011年着工(2017年にオープン)されたロッテワールドタワー建設で周りに地盤沈下が相次いで起こり、調査したところ5千件以上の地下空洞が発見されたことであり、そこからまだ見つかっていないのが、まだあり得る話だからだ。
それを作品自体は最初はコミカルに、事故が起こってからは徐々にシリアスになる展開で、手堅い面白さではあるのだけども、自分としては先に毒ガスから上へ逃げる逃げるパニックアクション『EXIT/イグジット』(2019)とどうしても比べてしまって純粋に愉しむことが出来なかった。
ヤッパ、『EXIT/イグジット』は面白かったが、アレとコレを比べるのは酷かな。
まあ、アレを観ていない人なら充分に楽しめるぞ!
今回はこれまで。