えいざつき ~元映画ブログだったポエマーの戯言~

批評というよりも、それで思い出した事を書きます。そして妄想が暴走してポエムになります。

猿の惑星 キングダム

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

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爽やかで気持ちの良い映画だった。

 

設定と内容はエイプのリーダーだったシーザーが亡くなって300年後の世界で、それぞれ独自の文化と社会をもったエイプ達が所在していて、その中のひとつ鷹と共に暮らすエイプ集団に属する主人公が人間の女性と関りをもってしまったことで、エイプの始祖シーザーの教えを間違えて解釈して他のエイプを支配下に置いているカルト的独裁者に立ち向かう流れになっている。

 

まぁ基本、猿どおしの抗争だけども、しかし……な流れだ。


確かに本作のドラマは主人公の成長談で一旦収めたけど、物語そのものは序章にすぎず『2001年宇宙の旅』で例えると猿人が骨を武器にして戦った、くらいで終っているので「俺たちの戦いはこれからだ!」で本作はエンド。

 

物語での満足感を得たい者には不満タラタラなのは分かるし、どうも物語も過去作とプロット・展開が似通ってしまう。

 

そして何よりも、そこはかとなく漂うジュブナイルな雰囲気と展開で、どうも本作のウェス・ポール監督の『メイズ・ランナー』がチラついて「またか」の感もある。

 

でもね……


デューン 砂の惑星 PART2』よりも重くなく、『ゴジラ✕コング新たなる帝国』よりも軽くない、ちょうどいい塩梅が自分には心地良かったのよ。

 

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画像は映画.comより

そして、何よりも文明滅亡後の光景の美しいことよ。

 

ココにガッツリと心を取られた。


そして、そんな画づくりをしているだけではなくシチュエーションとしても美しいシーンがある。エイプが知能が上がっただけでなく美にも感動できるレベルまでになったところだ。ヒント:天体望遠鏡

 

それに呼応するかのように廃棄されていた巨大な物体が動き出す。

 

本作には視点を変えた非日常・未知への感動、SFでいうところのセンス・オブ・ワンダーがある。確かに感じる。

 

映画に何かの意図やメッセージを読み取りたい者には不評だろうが、その風景を愛でる者にとっては最上の感動を与えるのは間違いない。

 

面白いか?だと考えこんでしまうが、好き!

 

劇場で鑑賞。

 

スタッフ

監督:ウェス・ボール
製作:ウェス・ボール ジョー・ハートウィック・Jr. リック・ジャッファ アマンダ・シルバー ジェイソン・T・リード
製作総指揮:ピーター・チャーニン ジェンノ・トッピング
キャラクター創造:リック・ジャッファ アマンダ・シルバー
脚本:ジョシュ・フリードマン リック・ジャッファ アマンダ・シルバー パトリック・アイソン
撮影:ギュラ・パドス
美術:ダニエル・T・ドランス
衣装:マイェス・C・ルベオ
編集:ダン・ジマーマン ダーク・ウェスターベルト
音楽:ジョン・パエザーノ

映画.comより

 

 

 

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