ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]
オリンピックやら甲子園やらで、スポーツ好きはテレビを観ながらスポーツ蘊蓄を語りたがるのと同じで映画好きは映画を観た後に、何なら最近流行りの動画の同時視聴で観ている作品の蘊蓄を語りたがる人々だ。
なので、選手や監督を語るように俳優や映画監督について語るのが大好き!
でも、そこで語られるのが大体が際立った雰囲気を持っている俳優か、キューブリックやレオーネのような独自かつ確固たるビジョンを持った監督か、はたまたフリードキンやバーホーベンのような個性的な監督か、はたまたまたカーペーンターやクレイブンなどのジャンルで覚えられているとか、はたまたまたまたスピルバーグやデ・パルマやスコセッシのようなオタク系が喜ぶような監督が話題にはなる。ネットだとそうなる。
しかし、映画界にはクセが無くジャンルを別け隔てなく撮るので、タイトルは有名なのに監督括りでは語られることがない者が存在する。
それが「日陰」。
今回はそういった監督を個人的独断で上げて見たいと思います。
イギリス出身で『小さな恋のメロディ』(1971)の脚本を書いたのを経て監督デビュー作『ダウンタウン物語』(1976)からジョルジョ・モロダーを夜に知らしめた『ミッドナイト・エクスプレス』(1978)青春ミュージカルを打ち立てた『フェーム』(1980)社会派『ミッシシッピー・バーニング』(1988)等などジャンルを横断してコア&薄い映画ファンの記憶に残る作品を打ち立てているが、何故か、それともそれ故にか?ネットで語られることがかなり少ない。
本心を言えば自分にも無い。
でも、日本人ならせめて『愛と哀しみの旅路』(1990)くらいは覚えておかなくちゃだけど、忘れてました💦
個人的には『エンゼル・ハート』が好き🩷
ティクヴァはドイツ出身の映画監督・脚本家・映画プロデューサー・作曲界というキャリアの多彩さを持ってはいるが映画監督としては寡作で共作を含めてごく僅か。
しかし、その僅かは薄い映画ファンには名くらいは知っているものばかり。一番有名なのは映画にはじめてリプレイ要素やアニメを入れたことで世界中に注目されて大ヒットした『ラン・ローラ・ラン』(1998)や007シリーズのベン・ウィショーを世に知らしめた『パヒューム ある人殺しの人生』(2006)またはアクションスリラー『ザ・バンク 堕ちた巨像』(2009)共作ならSF大作『クラウド・アトラス』(2012)等々があり、そのどれもがファンの心に刻まれているが、監督論としては語られたことはない💦
個人的に好きなのはもちろん『ザ・バンク』よ。
◯ウォルター・サレス
ウォルター・サレス・ジュニアことサレスはブラジル出身で南米を中心に活動している映画監督・脚本家・プロデューサーで代表作が『セントラル・ステーション』(1998)や『モーターサイクル・ダイヤリーズ』(2004)でティクヴァ同様に寡作な人だ。ブラジルの現実を描いた『シティ・オブ・ゴッド』(2004)の製作にも名を連ねている。
いわゆるアート系作品の監督で超コアな映画ファンには覚えられているがネットでは積極的には取り上げられない。-- 日本のホラー映画をハリウッドリメイクした『ダークウォーター』(2005)など娯楽作も手掛けてはいるがコノ作品実はそんなに恐くない。
それじゃ、どーしてココで?に答えるなら 、サレスはカルト作品の『殺しのアーティスト』(1991)を撮っているからだ。コノ作品はナイフ格闘術に照明をあてていて、その発明が後のソレ等に多大な影響を与えているからだ。
◯金子修介
日活ロマンポルノからキャリアをスタートさせた金子は少女マンガのふんわりした雰囲気を実写に置き換えた『1999年の夏休み』(1988)で注目を集めた。-- 余談だが、『1999年の夏休み』は今にして思えば、後のセカイ系を予言する作品になっている。
その後は新進俳優を中心に『どっちにするの』(1989)や『就職戦線異常なし』(1991)など数々の青春系(?)作品を撮り『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995)で特撮ファンだけでなく薄い映画ファンにも耳目を置かれるようになり、やがてゴジラも手掛け、『DEATH NOTE』(2006)での再現・再構築の高さで現在まで続くマンガ(キャラ)原作の船便をつけた等など、邦画に対する功績は大なのだが、ネットでは作家として語られることは少ない。
個人的好きなのはガメラ!と言いたいけども、色々あったらしい『卒業旅行 ニッポンから来ました』のメディア販売を待ってます。
さて、最後にキング・オブ・日陰 な(矛盾した文言)監督を貼っておこう。説明はナッシングだ。
本日はありがとうございました。