ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

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リチャード・バックマン原作を映画化した本作は、かつてアーノルド・シュワルツェネッガー主演『バトルランナー』として公開されていたので原作を読んだ思い出があるが、その拙い記憶を紡ぎながらも語れば、ディストピアを舞台にした主人公の内面描写を中心とした暗い内容で印象がまるで違っていた。どうやらバトル映画側は「シュワルツェネッガーが主役なんだからこんな三文作家が書いた小説なんか無視してデスゲームのところだけ使おうぜ!」なノリで作られたのに対して、エドガー・ライトが撮った本作はできうる限りバックマンの原作に寄り添った作品となっている。
うん、今回はしらばっくれる。
なので、原作どおりだから本作は暗い。それこそ前半はアクション!アクション!で物語が転ぶので観ていられるが、アクションが落ち着くクライマックスになると原作の暗さが如実に表れて、停滞こそしないもののアクションにつきものの爽快さは薄くなっている。
また個人的な意見を挟めば、ラストシーンはその前のヤツと交換した方が作劇としてはスッキリと収まるのにソウしなかったのはメッセージを、フェイクを操る者はやがてフェイクに滅ぼされるを強調したかったのだろうが、やはり少々いびつな締めになっている。
おそらく今回は原作を尊重してシリアス寄りにするためにアクションで物語を動かしたつもりなのだろうが、ソウではなくライト監督お得意のコメディ風で展開すればモウ少し何とかなったのかも知れない。
とにかく悪くはないが、監督らしくない結果となっている気がする。
まぁ、現状がライトらしいコメディをゆるす余裕がないのも確かなのは理解できるのだけども。

でも、主演のグレン・パウエルを愛でる作品だと割り切れば、結構楽しめるし、エドガー・ライトとの相性も良さそうなのでコレっきりと言わずに後何作かはこのコンビで観たいな……なんて。
劇場で鑑賞。
監督:エドガー・ライト
製作:サイモン・キンバーグ ナイラ・パーク エドガー・ライト
製作総指揮:スティーブン・キング ジョージ・リンダー ジェームズ・ビドル レイチェル・プライアー オードリー・チョン ピート・チアペッタ アンソニー・ティッタネグロ アンドリュー・ラリー
原作:スティーブン・キング
脚本:マイケル・バコール エドガー・ライト
撮影:チョン・ジョンフン
美術:マーカス・ローランド
衣装:ジュリアン・デイ
編集:ポール・マクリス
音楽:スティーブン・プライス
(データと画像は映画.com)

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