えいざつき ~元映画ブログだったポエマーの戯言~

批評というよりも、それで思い出した事を書きます。そして妄想が暴走してポエムになります。

発作的に『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』を紹介します。の駄文

ここでは題名を恣意的に表記します。[敬称略]

 

唐突ですが『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』を紹介します。

スーパーマリオ 魔界帝国の女神 : 作品情報 - 映画.com 

想像どおり、リオ五輪の閉会式を観てしまったからです。
リオ五輪閉会式に安倍首相がマリオに扮して登場、土管で地球の「内核通り大臣」に。2020年東京をPR - engadget 日本語版   
実はファミコンのスーパマリオ・ブラザーズをプレイしたことはあるもののクリアはできずにいるので、マリオといえばこの映画になります。

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誰か『グレムリン』と3G対決を憶えていないのか?の駄文

ここでは題名を恣意的に表記します。[敬称略]

今年の夏はゴジラに『ゴースト・バスターズ』だぞ!
 
 ゴーストバスターズ(2016) : 作品情報 - 映画.com 

しかし、その二作品がそろったのなら「あの映画」もほしいところ。

 

 

 

 


そう『グレムリン』が無い!



====  
グレムリン : 作品情報 - 映画.com 


ゴジラ』『ゴーストバスターズ』そして『グレムリン』は1984年年末映画で公開されたから雑誌を中心に「3G対決」として盛り上げられた。三作品のどれかがそれを宣伝としうたったのか、それともそれ以外が話題性としてうったえたのか分からなかったが、話題性があったことは確かだ。ちなみにアメリカでは『ゴーストバスターズ』と同じ公開日になっているから『グレムリン』も日本で公開される際『ゴジラ』と一緒にされたのかも。

グレムリン』を制作した会社はその前に『トワイライトゾーン』を映画化していてそのエピソードのひとつに「上空を飛ぶ飛行機に取り付いた怪物を倒す男」があるが、 ちなみに監督はジョージ・ミラーで『グレムリン』の監督のジョー・ダンテではないが、そのアイディアを『グレムリン』という題名にしたのかもしれない、なにしろグレムリンは「機械にとりつく妖精」なのだから。

ちなみにSF作家の小松左京にはこのグレムリンを題材にしたショートショートがあるが、落ちに「ある捻り」を加えている。どんな題名かは書きません。どうしてかといえば、かなり面白さが減じるから。

セットがあの『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の使い回しだったり、映画『ハリー・ポッター』のクリス・コロンバスが脚本だったり、フランシス・リー・マッケイン演じるリンが上り下りする車椅子のリフトが『何がジェーンに起った か?』を思い出したりする映画が『グレムリン』でした。

あと……

電子レンジでアレをチンしてはいけません!



 

『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』と『レッドパージ・ハリウッド』の駄文

ここでは題名を恣意的に表記します。[敬称略][修正有]

今さらながら『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』に関連した事を書きます。
 
トランボ ハリウッドに最も嫌われた男 : 作品情報 - 映画.com 


どうしてか?といえば、この映画を観た後にある本を思い出したからです。



レッドパージを受けたハリウッド映画人の様々な模様を論評している本ですが、別の視点からみると、この映画の主人公のトランボのようにハリウッドから追放されても映画の仕事についていたいわゆる「どっこい生きていた」人々を書いた本でもあります。

今回はこれを基にして実話と映画『トランボ』との違いをふたつ書いてみたいと思います。

もっとも『トランボ』にはブルース・クック原作の映画化ではあるのですが、原作ではなく本書を使うのは、この本が身近にあるブログ主のさもしさだと思って下さい。

  ==== 〇 トランボはキング兄弟に売り込みをしたのではなく、キング兄弟がトランボに近づいた。

映画だとトランボがキング兄弟に売り込みをしていたが、事実はキング兄弟がトランボに接触してきた。この変更は映画的な省略なのは誰でも分かることだが、事実がそうなのはキング兄弟にそのような先輩がいたからだ。 フィリップ・ヨーダンがそれにあたる。

フィリップ・ヨーダンとは - はてなキーワード - はてなダイアリー 

ヨーダンは赤狩りでハリウッドから追放された脚本家の代わりに名を貸すフロントと呼ばれる事をしていた。もちろん手数料はもらう。ヨーダンとキング兄弟のそんな関係があり、それがヒット作になりキング兄弟の経営基盤を築いた経験があったからこそ、キング兄弟は「うまい脚本家を安く使える」理由で、その頃は縁が切れていたヨーダンの次の相手としてトランボを密かに雇い入れたと本書では書かれている。


『黒い牡牛』は盗作騒ぎがあった。

映画だと『黒い牡牛』はトランボのオリジナルストーリーになっていたが、これには盗用で訴訟問題までおきている。『黒い牡牛』はナッソー兄弟が頓挫した企画『エミリオと牡牛』とそっくりらしい。ナッソー兄弟はポール・レイダーなる人物からその企画を買ったのだが、そのアイディアは実は『キング・コング』のウィリス・オブライエンらしい。

ウィリス・オブライエン - Wikipedia

つまり『黒い牡牛』がアカデミー賞を受賞しなければ盗作騒ぎがおきなかった訳だ。結局はこの騒ぎは示談で収まった。ちなみにナッソー兄弟の祖父のウィリアム・ナッソーは『原始怪獣ドラゴドン』のプロデューサー知られているらしいがブログ主には『恐竜グワンジ』の先駆けぐらいしか知識がなくて未見である。


あとブログ主的に印象に残っているのは『猿の惑星』のキム・ハンターが赤狩りにあっていた事や監督のオットー・プレジンジャーの評価とかトランボのハリウッドへの復帰をカーク・ダグラスがどうやって道筋をつけたのかがある。息子のマイケル・ダグラスは1970年代から80年代前半は俳優よりもプロデューサーとして映画ファンには知られていたし、あの『カッコーの巣の上で』も彼のプロデュースのひとつだ。その映画化権を買ったのがカーク・ダグラスだったのを知ったのが本書だった……


ハリウッドの赤狩りで当時の映画人で得をしたのは後に政界へと進出したロナルド・レーガンぐらいじゃないかと思うくらい赤狩りはハリウッドに深い傷を残した。感傷的な言い方をすれば、もしかしたら1970年代から80年代にかけてのジェーン・フォンダヴァネッサ・レッドグレイヴらのスターの政治的活動や、今でもスター達が共和党大統領候補であるドナルド・トランプを非難するのはかつての赤狩りのような社会状況にならないようにするための行動なのかもしれない。






 

ネタバレ:『シン・ゴジラ』と『母と暮せば』を強引に語ってみた。の駄文

[敬称略]

今回も『シン・ゴジラ』のネタバレになる可能性があります。まだ映画を観ていない方にはおススメできません。 


  
母と暮せば : 作品情報 - 映画.com 











こちらの続き、というよりも補足する記事になります。

<超ネタバレ!>今度の『シン・ゴジラ』は「どうして東京へいくのか?問題」を解説する 


==== 特撮ファンなら知っているTVドラマ『怪奇大作戦』のエピソードのひとつに『死神の子守唄』があります。

あらすじを簡単にいうと - 原爆で白血病になった妹を助けるために兄である科学者が実験のために同じ年頃の娘を結果として殺してゆく。 - やりきれないストーリー です。

ちなみに『怪奇大作戦』の主要登場人物のひとりが牧史郎です。

この話のキモは「他の娘が自由を謳歌しているのに、どうして自分の妹だけが戦争(原爆)で死ぬのだ!」 という悲痛な叫びです。『シン・ゴジラ』で妻を亡くした牧吾郎と同じ叫びでもあります。

 「私は好きにした。君らも好きにしろ」

この言葉の裏読みはいくらでもできますが、ブログ主には「悲鳴と(現在の日本に対する)挑戦」と受け取りました。


さて、『母と暮せば』の話になります。 

あらすじは - 次男を原爆で失った母の前に亡霊となった次男が現われる。そして次男の許婚だった町子に次男との未練を断ち切らせて別の男性に嫁がせる。- です。 

町子の新しい門出を見送ったあとに現われた次男に対して母は言います。

「…… どうしてあの子だけが幸せになるの?」

『死神の子守唄』の犯人と『シン・ゴジラ』の牧とシンクロするのは思い込みすぎるのでしょうか?ブログ主としてはそれほど差は無いと考えています。 

シン・ゴジラ』は従来の怪獣映画と大幅に違いますが、本質としては「原点に近い」とブログ主が考えているところはそこです。

そして、それを押さえれば『母と暮せば』のあの大霊界なラストの意味も見えてくると思います。そうでなければ救われないじゃないですか。










 
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