えいざつき ~元映画ブログだったポエマーの戯言~

批評というよりも、それで思い出した事を書きます。そして妄想が暴走してポエムになります。

『ハドソン川の奇跡』公開で『フライト』を思い出したので紹介します

ここでは題名を恣意的に表記します[敬称略]

もうすぐ『ハドソン川の奇跡』が公開されます。
 
ハドソン川の奇跡 : 作品情報 - 映画.com 


それで思い出した映画『フライト』を紹介したいと思います。

フライト : 作品情報 - 映画.com 

ざっくりいうと「スタビライザー(水平尾翼:飛行機の後ろにある小さな翼のようなモノ)が突然、操作不能になり急降下する旅客機を背面飛行で安定させて緊急着陸する機長にある疑惑がかかる。ストーリーです。

しかし、今回は題名とは裏腹に紹介ではなく、この映画を観るための「心構え」についてになります。

つまり……


  ==== パニック映画ではありません。
サスペンスでもスリラーでもありません。
愛と感動もしません。
もちろん実話でもありません。


アル中の機長が飲酒での有罪を避けるために断酒をしょうとするけど、できませんでした!

映画であります。 

「そんな映画のどこがいーのか!?」しかし「それがいいんです」

例えるなら「ダイエットしょうにもできない」とか「禁煙しようとしてもできない」人々の “言い訳” で作られた映画であります。

そしてその “言い訳” が最後の公聴会で尽きてしまう映画でもあります。

特に公聴会前夜のホテルの美しい一夜がダメ人間のダメ振りを美しさを映し出して最高です。 “言い訳” を一遍の誌で語ったような美しさでもあります。「何かよく分かる」感覚です。

『フライト』はそんな映画でもあります。


『フライト』はAmazonプライムビデオ。Netflixで観れます。




 

<ネタバレ?>『ゴーストバスターズ』のちょっとだけ思うところを書いてみる

ここでは題名を恣意的に表記します。[敬称略]

ゴーストバスターズ』について思うところを書きます。
 
ゴーストバスターズ : 作品情報 - 映画.com 

ケヴィンに萌えたブログ主(男性)としては今回の『ゴーストバスターズ』はおススメだ。元々オリジナルだって「もの凄く面白い」というよりも「ゆるゆると楽しい」映画だったし、それにすべての原点である『サタデー・ナイト・ライブ』だっていつも腹を抱えてゲラゲラと笑うギャグ番組ではないので、今回の『ゴーストバスターズ』はある意味でそれに準じている。だから今回は感想というよりも「自分自身に問う」形で書いてみたい……

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新海誠と『ほしのこえ』の何が画期的だったのか?

ここでは題名を恣意的に表記します。[敬称略][加筆修正有]

迷ったけど、『君の名は。』が公開される前に書いておこうと思います。 


 
君の名は。 : 作品情報 - 映画.com 


新海誠監督は「距離を描く」のをモチーフにしているのではないかと考えている。「実際の距離」「心の距離」「何だか言葉では言い表せないけど、とにかく距離」だ。その距離の末端にある者どおしが “刹那に触れ合う瞬間” こそが新海監督の真骨頂でさえも感じる。そこに「叙情的な美しさ」で感動するか。または「なんじゃこれは?」で置いてけぼり感をくらうかで新海監督の評価は定まるとみている。ちなみに自分は「どちらか?」と問われると現在は保留中なのであります。


今回は新海監督を世に知らしめた『ほしのこえ』の自分なりの考えを書いておきたい。


  

www.imdb.com


ほしのこえ』は宇宙戦争で遠くへ離されてしまった少女と少年との心の交流と年月を描いた短編アニメーションだ。

そしてこのアニメは “ある思い込み” を打破した。それは……



切なさと郷愁の表現に都会の街並みを使ったから。

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