ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]
今回はな~んにも語る根性が無いのでテキトウだ。
先日東宝の『ガス人間第一号』をNetflixでリメイクする発表がされたが、発作的に思い出したのがコノ作品のこのシーン。
ほい!
もちろん上が『ガス人間第一号』で下が『ターミネーター2』ちなみに『ガス人間』の方は少し時間を早めています。
と、これで終わりなのだが、それだけでは味気ないので四方山話を一つ。
どの作品もそうだが、映画も過去の蓄積があってこそ今の作品群があるので作り手達はそうゆうオマージュを隠さないのだが、ジェームズ・キャメロンは違う。苦い経験がある。
それはキャメロンが世に躍り出た『ターミネーター』(1984)の頃だ、SF作家のハーラン・エリスンが、キャメロンに対して訴訟を起こした。
ハーラン・エリスンの作家として日本で知られているのはアニメエヴァンゲリオンの最終話のタイトルやセカチューこと『世界の中心で、愛をさけぶ』のタイトルの元になっている『世界の中心で愛を叫んだけもの』と映画にもなった『少年と犬』くらいだが、米SF作家では知らぬ者はいない程度の知名度がある。そして、遠慮しらずの喧嘩野郎として名も通っていた。
そんなエリスンはテレビ脚本家としても仕事をしていて、その中のSFテレビドラマ『アウターリミッツ』の第33話「38世紀から来た兵士(Soldier)」と第37話「ガラスの手を持つ男(Demon with a Glass Hand)」の2作が『ターミネーター』のアイディアとして盗用されたので賠償金と作品内に自分の名を記するように訴えたのだ。
キャメロンにとって不利だったのは撮影中や取材でこの2作品からアイディアを獲たことを公言していた事やエリスンがシナリオを要求しても応えず、試写会にも呼ばなかった事が積み重なっての訴訟だったが、2作を知っている者なら「インスピレーションを与えた」程度のもので、盗用とまでは行かないオマージュレベルだと判断して良い。
だが、製作会社のオライオンはキャメロンに対して裁判はせずにエリスンとの和解を勧め、当時まだ新人で力がなかったキャメロンはそれに従ったという苦い過去がある。
ここで個人的な邪推だが、自分はキャメロンが日本のマンガ『銃夢』の映画化権を取得したのって、テレビドラマの『ダーク・エンジェル』にミソをつけられんないためだと思っていたのよ。
でも、そのあとの『アリータ』(2019)の映画化で「あ、本当だったんだ」と。
あのときはごめんなさいm(_ _;)m
『ガス人間…』のリメイク良い出来になるといいですね。(もはや付け足し感)
以上、今回は終了。
スタッフ
製作・監督:ジェームズ・キャメロン
製作総指揮:ゲイル・アン・ハード マリオ・カサール
共同製作:B・J・ラック ステファニー・オースティン
脚本:ジェームズ・キャメロン ウィリアム・ウィッシャー
撮影:アダム・グリーンバーグ
美術:ジョゼフ・ネメック3世
衣装:マーリーン・スチュワート
編集:コンラッド・バフ マーク・ゴールドブラット リチャード・A・ハリス
音楽:ブラッド・フィーデル
映画.comより