えいざつき ~元映画ブログだったポエマーの戯言~

批評というよりも、それで思い出した事を書きます。そして妄想が暴走してポエムになります。

『プーと大人になった僕』のネタバレ有りの感想というよりも最早ただの小難しい戯言

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

 

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www.imdb.com

 

英国作家 A・A・ミルンが創出したキャラクター『くまのプーさん』を基にした実写映画。かつて100エーカーの森でプーと共に暮らしていたクリストファー・ロビンも今や一児の父となっていた。そんな彼を苦しめていたのは勤めていた会社の部署の閉鎖であり、クリストファーはそれを回避するために娘と約束していた休日も取りやめて仕事についていたが、そこにプーが現れて驚く。変わらないプーにイライラしながら突然消えてしまったティガーなどの森の仲間を探すことになるが……。

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ネタバレ無し感想:『スカイスクレイパー』にポップコーンムービーとしての矜持を見た!

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

 

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www.imdb.com

 

香港に新しく建てられた高さ1000メートルを超える超高層ビルである「ザ・パール」。そこの安全システムのチェックを任されたのが、かつてFBIの人質救出部隊のリーダーとして働いていたが任務中に左足を失ってしまったウィル・ソーヤーだった。彼は家族を伴って「ザ・パール」に滞在していたが、仕事でそこから離れていた時に何者かに襲われて、それに呼応するかのように「ザ・パール」で火災が発生する。愛する家族が取り残されていると知ったソーヤーは救出にむかうが、そこには国際的犯罪組織が暗躍していた。

 

ポップコーンムービーと呼ばれているジャンルともいえない名詞がある。かつてはジェットコースタームービーと言われていたモノだ。映画ファンには愛称、シネフィルでは蔑称で語られるややこしい名詞だ。ただ定義は「頭を空っぽにして楽しめる」映画が共通であるのは確かだ。

 

そんなポップコーンにも盛られたカップによって出来上がりが違うことがある。コーンが弾けずに残っていたり、味がポップコーン全体にいきわたっていなかったりするものもあったりもする。映画でいえば、気象アクションのジオストームや鮫アクションのMEG ザ・モンスターなどがそれにあたる。

 

スカイスクレイパー』はコーンの残しや味に不均等なところがない見事なポップコーンだ。タワーリング・インフェルノ』、ダイ・ハード』、ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコルは観る前から予想はできたが、まさかそこに燃えよドラゴン 』をぶっこんで来るとは……。

 

それだけではない。いわゆる「パパ飛びまーす」の状況はハリソン・フォード主演の逃亡者 (1993)の引用かつ応用だし、「どうしてその場所にそんなモノがある!」はスタートレックのパロディ&オマージュのギャラクシー・クエストだし、女殺し屋のスタイルや妻と息子が炎の中を落下してゆくシーンは韓国映画悪女/AKUJOと『ザ・タワー 超高層ビル大火災からの引用かつ応用するという。気づかないだけで他にもなにか引用(&応用)しているのかもしれない。

 

個人的にはハッカーをすぐに退場 -- 映画的な省略とはいえ最近のハッカーを魔法使いのごとくな存在として描くのには飽きていた。-- させたり、いわゆる「足を引っ張る愚か者」がいなかったりすることで、ディザスターよりも「難関をクリアする」アクションRPGの話運びになってスリムかつタイトになり、ビジュアルもトロフィーを思わせるザ・パールの外観&コネリー・ムーアのジェームズボンドを思わせる内装とか、森林火災 -- 何をいってるのか分からないかもしれないがそもままだ。-- 等々、面白い画があったり、また義足などの小道具によるアクションなど随所に小技が効いていて最後の最後まで楽しませてくれる。まさに最後の一粒まで食べられるポップコーンだ。

 

 しかし、やはりそれはポップコーン。目的は主演のドウェイン・ジョンソン活躍させるスター映画のためなので、それ以上は求めても無駄だし、また新しさを持ち合わせてもいないから、数か月後には忘れ去られてしまうだろうが、「102分という上映時間を最後まで楽しませる!」というラインはキチンと守っている。

 

そんな映画の脚本&監督は「まあまあ楽しめた」のなんちゃって家族
ローソン・マーシャル・サーバーであり、「何も考えずに面白い」の『セントラル・インテリジェンス』のローソン・マーシャル・サーバーであり、これもローソン・マーシャル・サーバー監督作だ。この名前は忘れずに憶えておくべきだ。きっと次の映画も良いポップコーンを食べさせてくれるだろうから。

 

あんた最高のポップコーン作り師だよ!(妙な締めで終了)

  


『スカイスクレイパー』本予告映像

 

  

Skyscraper

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『カメラを止めるな!』超々ネタバレギリギリの雑談:例の〇〇分について

こでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

 

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kametome.net

 

とある撮影隊が人里離れた場所でゾンビ映画を撮影していた。監督は主演女優・松本の演技の下手さ加減に怒り心頭。撮影は小休止となる。その時に松本と主演男優の神谷はメイク係から、「ここがかつて軍が行っていった人体実験の研究施設であり、それが……」と聞かされる。一笑に付す松本と神谷だが、そこに何者かに襲われた助監督が現れて事態は急変する。そんな時に監督は叫ぶ「カメラは止めない!」と……。

 

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『ザ・プレデター』ネタバレスレスレの感想

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

 

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www.imdb.com

 

1987年に公開され人気を博した、凶暴さと武士道に通じる精神も持つキャラクター『プレデター』の1990年の2の続編の位置にある映画。特殊部隊のクイン・マッケナは南米で任務中一体のプレデターに襲われて仲間を失ってしまう。からくもそれを倒したマッケンナは装備の一部を別居している妻子の元へと郵送したが、自身はプレデターを追う組織に捉えられてしまう。しかし、プレデターは突如復活。奴の目的が息子のローリーであると知ったマッケンナは、その時に出会ったネブラスカ等と科学者のケイシーと共にローリーの元へと向かう。

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