注:ここではシリーズの名称を単に英数数字として記します。[敬称略]
そろそろ『スター・ウォーズ フォースの覚醒』が公開するので、
『スター・ウォーズ』の観方を心構えを含めて初級者、中級者、上級者の三つに分けて組んでみました。
〇 初級者 - 『ロード・オブ・ザ・リング』や『アベンジャーズ』シリーズは全部観た人向け -
とり合えずざっくりと「物語」と共に「世界観」を楽しみたい人はHDリマスターで観てもよい。
順番としては4→5→6で。次に1→2→3だ。何故なら今度の7は物語的には6の続編になるから。しかし「世界観」を楽しむのを止めて「物語」だけを確認したいのなら3→4→5→6になる。そして7を観た後に1→2を観ても問題はない。何故なら1と2と3のクライマックスまではいわゆる権力闘争の話で史実ならともかく架空の世界でのソレはあまり面白味はない。むしろ7が面白かったら1と2は観るべき。そうすれば「あれはこうなのか」的な感動が味わえる。
〇 中級者 - クエンティ・タランティーノやウエス・アンダーソン監督などを観ている人向け -
ここでは「スター・ウォーズってどこが面白いの?それよりもオッサン共はどうしてウキウキしているの?」と疑問を感じている人の楽しみ方だ。
順番としては初心者と同じHDリマスター版で4→5→6で1→2→3を観てさらに「現在では入手困難な劇場公開バージョンを何とかして手に入れてもう一度4→5→6を観る」だ! ルーカスは『スターウォーズ サーガ』に「統一感」をもたせるためにかなりの手を加えた、そのために観やすくはなってはいるが、その頃の感覚が一切無くなってしまっている。マンガでいえばデビュー当時の荒らしいタッチが無くなり落ち着いたベテランのタッチで書かれた様なマンガみたいなものだ。そこからは、当時のいきおいはみえてこないし感じられない。それを感覚で知るには劇場公開バージョンをあえて観るしかない。
〇 上級者 - スター・ウォーズのBOXは全部買ってきたガチのファン -
「今度の7がもしもつまらなかったらどうしよう?1の様な体験はもうイヤだ!!」と恐れているファンにはその不安を少しでも逸らすために、もうかなり困難だが「1983年に水曜ロードショーでの日本語吹替え版を入手して観る」だ!
スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望 - Wikipedia
『ピープルVSジョージ・ルーカス』 (2010) によるとファンの黒歴史は1978年に本国で放送された『スターウォーズ ホリデー・スペシャル』だそうだが、日本人の黒歴史はこれだ!この入手困難な「シロモノ」を観ることができれば、新作がどのような出来でも許される。1のジャー・ジャーだって気にもならない。それくらいだ。
今度の新作「フォースの加護」がありますように。