えいざつき ~映画ポエマーの戯言~

映画批評というよりも、それで思い出した事を書きます。そして妄想が暴走してポエムになります。

【ネタバレ無 (?)】さよなら、STAR WARS!!『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』

お題「どうしても言いたい!」

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

 

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www.imdb.com

 

スター・ウォーズ』の新たな3部作としてスタートしてサーガのエピソード9にあたり、2015年『フォースの覚醒』、2017年『最後のジェダイ』に続く3部作の3作目であり、続三部作の完結編。そして、1977年の『スター・ウォーズ』シリーズ1作目から計9作品を通して語られてきたスカイウォーカー家の物語の完結編。

 

注意:できる限り内容への言及は避けますが、抵触しそうな可能性もあるので、純粋にこの映画を楽しみたい方には、ご遠慮くださるようお願いします。そして今回は、サーガ全体をSWとして、シリーズの各タイトルをEPで表記し、各三部作でのアナキンを新三部作、ルークを旧三部作、レイを続三部作として表記します。

 

さて、何から語ればよいのやら……。

 

自分にとってスター・ウォーズとの付き合いはEP5からになる。子供の頃に親と一緒に観に行ったソレは大画面に広がるリアリティと迫力のある画とドルビーステレオの臨場感はのあのテーマ曲と共に自分をその虜にした。それ以来のファンだ。

 

もちろん、この頃すでに映画雑誌等で、この世界を創造した男ジョージ・ルーカスが、このSWが3話で一つの物語の3部作構想でEP4とEP5はその旧三部作に位置することを発表したことは知っていたので、「こうゆうのが、あと7作も観れるんだ」と思って子供心に胸をワクワクさせた。

 

まさか、それが40年以上もかかるとは思ってもいなかった。

 

あの時は子供だったとはいえ、SWの本質と、映画監督ジョージ・ルーカスという男をよく知らなかったからなのだが。

 

SWの本質とは1970代当時、アクション映画が暴力描写で彩られていた時期に、忘れ去られていた冒険活劇の雰囲気をこれも当時の最新の撮影技術を使ってリフレッシュして復活させる。ことであり、ジョージ・ルーカスという男はテクノロジーオタクなのだと。

 

その男ジョージ・ルーカス自身が、デジタル技術の発達によるCGキャラクター描写が実写と違和感なくなじむようになったために、久々にメガフォンをとって(古めかしい言い方)16年ぶりに発表したのが新三部作であり、最終的な感想をそのまま使えば、「アシモフファウンデーションでもあり、ギボンのローマ帝国衰亡史みたいであり、ネルーの父が子に語る世界歴史 みたいな」だったのを憶えている。

 

つまり、ルーカスという男はSWを子供のために撮っているのだと。

 

そう思えるのは、当時一緒にそれを観ていた自分の子供が新三部作を楽しんでいたからでもある。ファンに悪評だったジャー・ジャー・ビンクスのモノマネをしていたくらいなのだから。大人にとっては面白くないシロモノでも子供にとっては歴史ドラマを観ているような趣があったのだろう。

 

すでに、ルーカスがSWを新三部作で終わらせることを知っていたので、その終了も感慨も抱くこともなく数年を過ぎた後に、ディズニーがルーカスからSWの権利をとって続三部作を始動させる報を聞いても、ディズニーのキャラクタービジネスの戦略にSWが組み込まれたぐらいの考えしか浮かばなく、いわば腐れ縁の形でEP7を観たのだが、自分としては一部で言われていた「ファンに対する接待映画」の感想よりも、「これは旧三部作のファンに引導を渡すモノ」だと感じたので、「ならば、もう少し付き合おう」の気分になった。最後は旧三部作ファンにとっては賛否両論になりそうだが、おそらくその暴発を抑える形でサイドストーリーも作るのだろうとも予想していたので、その心づもりになった。

 

だから、EP8の内容も自分には「早い」と考えつつも充分に納得もした。ところが、やはり旧三部作ファンにとっては劇薬だったらしく、賛否両論の嵐でサイドストーリーの不評も相まっての今度のEP9は、自分が観ても苦慮しているのが見えた。

 

EP9の戦略はシンプルで「お前ら、SWでこんなシーンが見たかったんだろ、ならば、全部やってやる!」で、それを主軸にしてレイとレンのロマンスを絡めて、ボーとフィンのちょっとしたドラマを付け足す

 

新しさは無い。無難といえば無難だし、所詮EP6の焼直しすぎない。そうゆう批判もできるが、EP9が立ち向かうのは映画としての出来上がりなのではなく、はじめてSWに感動した子供たちの「感情」との戦いなのだということを

 

そして、振り返れば、旧三部作を連れて行ってくれた親は、そろそろ介護が視野に入り、新三部作を一緒に観た子供は、離婚で離れてしまった自身を鑑みて、過ぎ去った「時間」であり、それは、おそらく濃淡が違えども、誰かの「半生そのもの」との戦いでもあるのだ。

 

これは、その都度リセットができた、ゴジラや007とは違う別の「何か」なのだ。

 

そこからくる不満のパーセンテージーをどれだけ低く抑えるか、これがEP9のすべてだったともいえる。

 

そして 図らずも「あなたは映画ファンなのか?それともSWファンなのか?」、その分水嶺としてEP9は位置づけれてしまった。

 

そうした結果を「プロデュースの失敗」とか色々と分析とかはできるが、正直に言ってしまえば、誰もが(過半数でさえ!)満足させる、続三部作は最初から無理ゲーだったのだ。

 

批判をするのなら、自分はあの時SWはサーガで9作ある。と宣言したジョージ・ルーカスの発言を理不尽を承知であえてする。

 

「それじゃ、お前自身の気持ちはどうなの?」と問われれば、言いたいことは山ほどあるのだが、正直、感想や評価はどうでもよくて、「やっと、終わった」感が強い。

 

自分はSWの事を映画としてではなく極力「コンテンツ」として認識するようにしていたし、「SWはファンのためではなく、子供のためにあるべきだ」という立場をとっていたので、自分にとってEP9とは「やっと、終わった」のだ。

 

もちろん映画はビジネスなので、これからも人気コンテンツであるSWは作られ続けるだろうし、自分もそれに何か書くくらいはするだろうが、それでも自分にとってSWはEP9で「終わった」。それだけだ。

 


Star Wars: The Rise of Skywalker | Final Trailer

 

 

  

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