ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]
早世のSF作家 伊藤計劃の『虐殺器官』を読むと著者がかなりの映画ファンだと感じる。『虐殺器官』だけでも『CURE』『ゼイリブ』の影響を感じ取ることができる。
ただ映画はドラマが原作よりも弱くなっておりラストの感動(衝撃)が弱くなっている。そこの問題は後述して、ここではPROJECT ITOH 伊藤計劃の最後の映画化『虐殺器官』 --実際にはこれが先だったらしいが、問題があって最後になったーー を基に『ハーモニー』『屍者の帝国』も含めて著者の長編三作を貫くテーマは何か?伊藤計劃の自分が感じた特徴を書いてみたいと思います。
こちらもお願いします。
ここからはネタバレになります。映画を観ていない方にはおススメできません。
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