ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略][加筆修正有]
『夜は短し歩けよ乙女』とは対照的に『夜明け告げるルーのうた』はファミリー層を意識したジブリ的なアニメ映画だ。だから内容は分かりやすい代わりに深海などの描写に独自の表現 --個人的には『アビス』、『ルパン三世 カリオストロの城』での水の表現を思い出したーー をしてファミリー向けでも湯浅監督「らしさ」が感じられる印象だ。
物語は主人公のカイと仲間達がルーと仲間達との出会いを通し変わってゆくひと夏を描いている。
そして、自分が思い出したのは同じくジブリの『レッドタートル ある島の物語』だろう。個人的なことを書けば二作ともひとりぼっちで観た体験もあるが…… ここでは『ルー』と『タートル』との関連を自分なりの考えで書いてみたいと思います。
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ここから先はネタバレになります。映画を観ていない方にはおススメできません。
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