えいざつき ~元映画ブログだったポエマーの戯言~

批評というよりも、それで思い出した事を書きます。そして妄想が暴走してポエムになります。

奇跡が何かを知りたければ『ハクソー・リッジ』を観れば良い

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略][修正有]

 


『ハクソー・リッジ』日本オリジナル予告編 

 

沖縄戦を題材にした『ハクソー・リッジ』。観終わった後の感想は、実は戦争は主題ではなくどうやら前半の父と子、中盤の訓練と後半の戦闘におけるソレはデズモンドに対するどうやら贖いであるらしいこと。そしてこれは奇跡を描いた映画であることだ。

 

不勉強にもデズモンド・ドスのことはこの映画で知ったのだが、カソリックである監督のメル・ギブソンは映画化に際して教派が違うにもかかわらず、あきらかに彼に対して尊敬を込めすぎた態度を溢れさせた演出をしている。ここではギブソン監督が主人公デズモンドにどれ位の尊敬をはらっているのか?それを自分なりに書いてみたいと思います。

 

 

こちらもお願いします。

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これからはネタバレになります。映画を観ていない方にはおススメできません。

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『キャノンボール』が無ければジャッキーのNGシーンは無かったかもしれない

ここでは名称と題名を恣意的に表記します。[敬称略]

 

コミカルなカーレースが印象的な『キャノンボール』にリブートの企画が立ち上がっているらしい。

www.cinematoday.jp 

 

そこで思い出したのは『プロジェクトA』。 


ジャッキーチェン 映画 プロジェクトA Project A A計劃 予告 

 

 

ジャッキー映画でおなじみといえばエンドロールで流れるスタントのNGシーン集だ。『プロジェクトA』から始まったソレは自分の記憶によると『キャノンボール』がきっかけかもしれない。二作とも制作したのはゴールデン・ハーベストでもある。

 

ちなみにジャッキーの映画にNG集がのった本当の理由はこのサイトに書かれています。

otakei.otakuma.net

 

だから今回は自分の主張を大きく出さずに今や忘れ去られた映画監督の思い出を基に書いてみたいと思います。

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『22年目の告白 私が殺人犯です』は何を「発見」したか?

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

 


22年目の告白 予告編 

 

韓国映画殺人の告白』(以下、『殺人』と略)を翻案にした『22年目の告白 私が殺人犯です』(以下、『22年目』と略)は観終わった後に誰もが感じるとおり藤原竜也劇場だ。彼のキャリアと繊細な演技力がなければ成立しない映画だ。そして共演の伊藤秀明の無骨な演技がうまくはまって新しさはないものの楽しめるつくりになっている。

 

ミステリーとアクションの二本仕立ての『殺人』と違って『22年目』はミステリーが主で展開する。そして『殺人』にはないある「捻り」を加えたことで情緒的な終わり方をした。それがドラマとして感動できるのか、それとも冗長と感じるのかが『22年目』の楽しみ方の分かれ道かもしれない。そしてその「捻りに」に自分としてはモヤモヤしていたのを感じていた。『殺人』や『22年目』両作に描かれる「法と正義の問題」ではない別のモノだが、このブログを読んでそのモヤモヤに気がついた。(ちなみに原作は未読)

 

blog.monogatarukame.net 

 

ここでは、それを基に書いてみたいと思います。

 

 

こちらもお願いします。

eizatuki.hatenablog.com 

 

これから先はネタバレになります。映画を観ていない方にはおススメできません。

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『ダーククリスタル』の思い出話

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

 


The Dark Crystal: Age of Resistance | Teaser | Netflix 

 

NETFLIXで、あの『ダーククリスタル』の前日談が放送されるの機に思い出話をしようと思います。

 

japanese.engadget.com 

 

スター・ウォーズ エピソード5 帝国の逆襲』ではさらに磨きがかかったSFXと共にファンの間でちょっとした話題になったのはジェダイマスターのヨーダの動きだった。CGI技術が無い時代、ヨーダの造形が着ぐるみでもストップモーションアニメーションでもなくマペットであるのは知っていたのはいたのだが、それが違和感なく映画に馴染んでいたのだ。それまでマペットといえば教育番組『セサミストリート』のカーミットクッキーモンスタービッグバードのイメージだったから。

 

だららマペット ーーアニマトロニクスも若干入っている-- を使って異世界ファンタジーを作り上げたのが『ダーククリスタル』だ。個人的な期待はあった。

 

しかし、公開規模のせいか大都市ならともかく、当時は地方に住む子供の自分が劇場でリアルタイムで観る事はなく、数年後のレンタルビデオでこの映画を観た。

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