えいざつき ~元映画ブログだったポエマーの戯言~

批評というよりも、それで思い出した事を書きます。そして妄想が暴走してポエムになります。

晩酌しながら観た『人類SOS !トリフィドの日』

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

ストーリー

ある日、地球に激しい流星の雨が降り注ぎ、その閃光を見た者は大部分目が見えなくなった。またトリフィッドという珍しい植物が突然成長を始めた。しかも、根のような足を地中から引き抜くと歩き始めたばかりでなく、人間さえも食うのである。アメリカの船員メイソン(ハワード・キール)は目に繃帯をして入院中だったのでその難を逃れることができた。町中は盲人で大混乱、その中で珍しく目の見える少女スーザン(ジャニナ・フェイ)を助けると、街に乗り捨てられた車でロンドンを離れた。

スタッフ

監督スティーブ・セクリー
脚本フィリップ・ヨーダン
原作ジョン・ウィンダム
製作総指揮フィリップ・ヨーダン
製作ジョージ・ピッチャー
ストーリーボードPamela Davies
撮影テッド・ムーア
美術セドリック・ドーウェ
音楽ロン・グッドウィン

1963年製作/93分/アメリ
原題:The Day of the Triffids

映画.comより引用

 

今回はネタバレなしの漫談解説モード。

 

今回は感想というよりも、ほぼボヤキ、ツッコミになると思う。

 

いや、ひさしぶりに観なおして色々とビックリしちゃったので。

 

さて、コノ作品はイギリスのSF作家ジョン・ウィンダム原作『トリフィド時代』の映画化なのだけども、ウィンダム原作ならやはり1957年と1995年の2回も映画化された『光る眼』の方がよく知られている。

 

-- ちなみに1995年版の監督はあのジョン・カーペンターなのだが、犬がバカっとする派手なカットなどなく、カーペンターの静かな演出のみで物語は進行します。

 

そして、ウィキペディアによれば、ジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』にも影響を与えているらしい。

 

そんなコノ作品。自分は観た記憶はあるのだけども、覚えているのはラストシーンのしょっぱさだけ。(← まさしく、そのとおり!)なので、前述のどおりとなったのだけども……

ダラボンお前……

 

ウォーキング・デッド

まんま、ウォーキング・デッドやないけ!

 

えっと、ウォーキング・デッドとはアメリカのグラフィックスノベルを連続ドラマにしたもので、企画が『ショーシャンクの空に』(1994)や『ミスト』(2007)の監督フランク・ダラボンなの。

 

まず、人類SOSの前提として、史上最大のショーとして、地球に降り注ぐ流星雨を見ていた人間達は、その翌日に盲目になってしまい、そこに人を喰う歩く植物トリフィドが現れて人間を襲いはじめるのが物語の基本だが、その主人公は、病院で運良く目に包帯をしていたので、盲目にはならなかったのだが、……

 

人類! 翌日、目覚めたら、病院に人の気配がないので、意を決して包帯を取ったら、そこは誰も居らず混乱の跡だけが残されていた。

 

デッド 昏睡状態で病院で眠っていた主人公は、その状態から目覚めてみれば、そこには混乱の跡だけが残されていた。

 

なっ!

 

これだけじゃない、他にもウォーキング・デッドぽい展開はある。

 

〇 地球上の人間がほぼ盲目になってトリフィドに襲われる状況で、主人公は盲目の人々を集めて世話をしている者達と出会って一息つくが、そのコミュニティに刑務所から抜け出してきた無法者が占拠するが、そこにトリフィドの群が襲い……。

 

ホンに、ウォーキング・デッドや。

 

まぁ、でも、コノ作品にはボウガン使いやソードマスターなキャラは出てこないからパ◯リって訳でも無いからな。

 

‐‐ それに、コノ導入からの順番から言ったら『28日後…』(2002)であり、ボイルてめえ……なんだけども、先に思い出したのはダラボンなので、そんな訳だ。(強引)

 

でも、超ひさしぶりに観直してみたら意外にも大人のドラマがあったんだなと、しみじみと感動をしてしまった。子供の頃に観た記憶ではラストの塩っぱさに、「子供騙しい!」と、子供の自分が、勝手に烙印を押しちゃったのに。侵略法も「先ず、大勢を無力化して、それから潰してゆく」という戦略的なやり方で、ソコに、アル中に悩む夫婦とかが出てくるのだから、完全に大人向け。そして、物語の運びが堅実で良くできていた。制作総指揮・脚本フィリップ・ヨーダンは『北京の55日』(1963)や『バルジ大作戦』(1965)、そして、シネフィル皆様方が誉める『大砂塵』(1954)も手掛けている超ベテランなので、ラストが安易でも、これは十分に許せる範囲だ。

 

人類SOS! トリフィドの日

何かごめんなさいm(_ _;)m

 

DVDで鑑賞。

 

 

 

にほんブログ村 映画ブログ 映画備忘録へ
にほんブログ村

映画(全般) ブログランキングへ