えいざつき ~元映画ブログだったポエマーの戯言~

批評というよりも、それで思い出した事を書きます。そして妄想が暴走してポエムになります。

映画閑話:映画はどこで観ますか?

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

あなたは映画をどこで観ますか?

 

映画館に決まってるだろう!とお考えの皆様方でしょうが、自分はシネコン以前の映画上映風景も多少は経験していますので、今回はそれについておぼろげな記憶をたどりながら書いてみたいと思います。

 

◯公民館

 

現在では足が遠退いたので知らないが、幼少の頃は市立図書館の上に公民館があってそこにたまにアニメをかけていた。もちろん当時人気だったロボットモノとかではなくて『長靴をはいた猫』とか『わんぱく王子の大蛇退治』とかの名作を題材にした東映アニメ作品だ。

 

 

何だか情操教育に良い作品だったからか、それともタダ券かサービス券をもらったからなのかもしれないが親と同半で見せられた。

 

昔からメカが好きだった自分としては最初はグズっていたが、いざ観はじめるとソノ面白さに前のめりになってい気がする。この体験から自分には名作原作アニメに対して拒否感は無くなったし、いい大人になった頃に嫌がる子供に無理矢理『走れメロス』を見せたりしたものである。

 

◯ポルノ館

 

大都会ならまだあるのだろうが、地方都市だと自分が中坊の頃でもすでにロードショーが終了した作品を上映する二番館、三番館なるものは存在し無かった。

 

無かったが、 地元では洋画ポルノ映画、別名洋ピン映画館ではごくたまに型落ちした映画をしてくれるので、その折にチョクチョク入った。

 

観たのは『グロリア』や『ナイト・ホークス』だったと思う。

 

 

もちろん一般作なのでエロいポスターなどはないし、気のせいかいつものと比べて空間も狭い。ずっと後、それが観れる歳になって別のポルノ館でそのモノを観たが、あの狭さはアノ館ならではだと知った。それとも元々は二番館三番館でポルノは食うためにやっていたのかもしれない……おそらく。

 

そのポルノ館も20代後半になると潰れてアパートが建っていた。

 

◯学園祭

 

現在ではどうかは知らないが、自分が青少年の間は大学の学園祭で映画の上映会をやっていて、そこにかかる作品がタルコフスキーの『惑星ソラリス』や『ストーカー』『木靴の樹』などの芸術作品を上映していたので片道1時間以上使ってその大学に出かけた。地方に岩波ホールなどというのが無かったのでソノ手の作品はチャンスがあるならそこで観るしかなかったからだ。

 

 

上映は講堂で映写機も中央にデーンと置かれていた覚えがあるが、やはり背伸びしているので寝落ちしたかもしれない。だってずっと後になって観直したから💦

 

◯文化ホール

 

バブル経済名残りの頃、社会人となった自分は地元を離れてとある地方の会社勤めをはじめたが、その街にあったあるテナントビルの一角に陶芸とか絵画とかのカルチャースクールらしき何かをやっていたスペースがあってそこでごくたまに映画も上映していた。

 

だけども、新生活に慣れないせいかソコには興味を持たなかったが、ある日強烈なポスターを目にしてはじめてそこで鑑賞したのが、名匠ダニエル・マン監督の『八月十五夜の茶屋』(1956)だった。

 

どれくらい強烈だったかといえば、コノ作品は沖縄が舞台で当然のごとく主役周り以外はアジア系が演じているのだが、そこにサキニという人物がいてそれが、あのマーロン・ブランドが演じているのだ。

 

 

その強烈さインパクトあり過ぎ感で、興味が嵐のごとく湧き上がり鑑賞した。内容はいわゆる文化ギャップコメディでヒロインは京マチ子で、その時一緒に買った小冊子(パンフレットではない)を読んだら日本の映画会社の大映も協力していたらしい。

 

ここでは、熊井啓が監督した井上靖原作『天平の甍』(1980)や『黒部の太陽』(1968)も鑑賞した覚えがある。

 

もう、そこからは離れてしまったので、その文化ホールがどうなったかは知らない。

 

あと、学校とか禁忌の方法とかもあるが気軽に話せるモノじゃないので今回はこれにて終了。

 

(画像はネット)

 

 

 

 

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