えいざつき ~元映画ブログだったポエマーの戯言~

批評というよりも、それで思い出した事を書きます。そして妄想が暴走してポエムになります。

『ブレードランナー』の魅力とは一言でいえば〇〇〇〇〇〇!である

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

 


Blade Runner (1982) Official Trailer - Ridley Scott, Harrison Ford Movi

www.imdb.com

 

ここでは『ブレードランナー 2049』を観る前に自分の気持ちをある映画と『ブレードランナー』のメイキングドキュメンタリーである『デンジャラス・デイズ・メイキング・オブ・ブレードランナー』を使って書いておきたいと思います。

 

 

リドニー・スコット監督『ブレードランナー』を評価したのは興行でも批評でもなく、この映画に魅入られた人々だ。彼等は『ブレラン』の世界を自分のモノにしようとそれこそ「俺のブレラン。私のブレランをカルチャーとして生み出してきた。誰もが指摘するとおりサイバーパンクも『ブレラン』が無かったら成立しなかったかもしれない。

 

しかしドラマから見れば『ブレラン』はよくある設定の寄せ集めでもある。ドラマは『フランケンシュタインから続くものだしビジョアルの原点はフリッツ・ラング監督『メトロポリス』であるのは誰もが指摘するところでもある。

 

さらにドキュメンタリーである『デンジャラス・デイズ』を観ているかぎりスコット監督はこの映画を完全にデレクト(監督)し切れてはいない。やや迷走気味でもある。

 

なのにも関わらず。自分を含めてこの映画に魅入られているのは何故なのか?

 

 

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『宇宙戦争』と大阪のアレについての駄文……それは『ゴジラの逆襲』ではないのか?の話

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

 

ラジオ番組『ライムスター宇多丸のウィークエンドシャフル』通称タマフルで「スピルバーグ総選挙」がおこなわれるのを知りました。

www.tbsradio.jp 

 

それで発作的に思い出したのはスピルバーグ監督『宇宙戦争』。


War Of The Worlds (2005) - Trailer

 

あの『宇宙戦争』で話題(日本で)なったのは、あの無敵のトライポッドを「大阪では倒したらしい」という噂の解釈をネットでは様々な説がでていたので、自分は「映画としてはこうだろ」を思い出したから。そのリンク ↓ 

eizatuki.hatenablog.com

 

同じ主張は作家の山本弘もしていました。そのリンク ↓ 

 

shimirubon.jp

 

しかし、どうして東京などではなく大阪なのかが分かりませんでした。『火垂るの墓』なのかとも思ったのだけれども、これは舞台が神戸なので大阪とは関係なさそうだし。

 

それが、さっきのスピルバーグ総選挙で、ふいにスピルバーグ監督がゴジラファンでもあることを思い出して、 --なにしろ『宇宙戦争』ではトライポッドが丘からひょっこりと現れるシーンが『ゴジラ』が初登場したシーンに連想をさせたり、『ジュラシック・パーク』のティラノザウルスの登場シーンが見事なゴジラのリスペクトになっていたところからも分かるので。-- 「ああ、そうゆうことか『ゴジラの逆襲』か!と納得したので、発作的にその考え(妄想)を書いてみたいと思います。

 

 

ここからは『宇宙戦争』と『ゴジラの逆襲』を観ていない方にはおススメできません。

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『猿の惑星:聖戦記』の「新しさ」について

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略][加筆修正有]

 


映画『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』予告編

www.foxmovies.jp

 

 

人類は見事なまでに衰退しました!三部作最後を重厚感で締めた『猿の惑星: 聖戦記』の感想はこんな感じだ。正直、ヒューマン(人間)とエイプ(類人猿)との確執と抗争を描いてきた、この三部作の落としどころはやっぱり「人類との共存」だと思い込んでいたから、オリジナルの『猿の惑星』にあったある設定を使って、ここまでキッチリと堕ちてゆく描写すると清々しさえ思える。

 

そして、オリジナルをリスペクト --例えば、海岸を馬で行くシーザー達の姿がオリジナルでの主人公テイラーが受けたあの衝撃的なラストを連想させる。-- を色々としている。

 

正直、『新世紀』までの猿インフルエンザで人口が激減した設定は猿側には都合がよすぎる設定だ。猿にも何かが及ぶはずだ。と考えていたので、『聖戦記』での実験ではなく感染でそうなったバッド・エイプを見て「ちゃんと考えていたのに疑ってごめんなさい」な気持ちもある。そしてバッド・エイプで描写したウィルス変異の描写がそのまま人間の少女ノバの秘密にもつながっている上手さもある。

 

そして正面きっての戦争ではなく、一見本筋から離れた復讐劇にみえるこのドラマが、実は人類衰退の描写を上手く描いている。「ナルホド、そりゃ滅びの道をゆくわ」な感情が湧く。

 

それと、役者の演技を忠実に再現できるモーションキャプチャーとリアルなCGIの映像技術がひと昔なら思いもつかなかったドラマを展開している。それがまた衰退の描写と結びついている。

 

ここではそれを踏まえて、どうして自分が人間は滅んでゆくかと思ったのかを書いてみたいと思います。

 

 

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ここからはネタバレになります。観ていない方にはおススメできません。

 

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『エルネスト』で描写されたゲバラの「新しい人間」についてのネタバレスレスレの感想

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略][加筆修正有]

 


阪本順治監督×オダギリジョー/映画『エルネスト』特報

www.ernesto.jp

 

自分が良く使う言い回しで「観る人を選ぶ」があるが、これは見かけとは違ってテーマがズレているいるにも関わらず、それを(作中で強引にでも)修正せずにそのまま描写してしまう唐突感がある作品に使っている。最近だと『エイリアン: コヴェナント』がそれに当る。

 

ちなみに自分は「何々の知識があったら、もっと(その映画)楽しめた」にもそんなに気にするな。みたいな言い回しもする。何故なら観ている者にそんな気持ちにさせる映画はすでに、あなたの心を捉えているから。だ。その映画に感動した証拠だ。乱暴な言い方になるが『ちはやふる』を観て競技かるたや百人一首に興味が湧いても『バットマン vs スーパーマン』を観てDCコミックスに興味は湧かないのと同じだ。

 

本題に戻ると。それでは、逆に多くの人がよく知らない、分からない情報や概念を直接は説明しないで感じさせるにはどう工夫したら良いのか?その二つを『エルネスト』では名前なら聞き覚えのあるがピンとこないキューバ(ラテン・アメリカ)現代史とチェ・ゲバラの思想を日本のある場所と主役を演じる俳優を絡めて使って描いている。

 


【新しい人間】チェ・ゲバラ 名言集【思想編】

 

それで、この映画で描かれる大国に翻弄された小国とそこに生きていた青年のドラマに感情移入の幅が出来上がった。

 

不勉強ながらフレディ前村の事はこの映画ではじめて知ったし原作は読んだことはない自分がここではそれをネタバレギリギリで感想を書いてみたいと思います。

 

 

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