えいざつき ~映画ポエマーの戯言~

映画批評というよりも、それで思い出した事を書きます。そして妄想が暴走してポエムになります。

【ネタバレ無】今夜はただのオタク話(意味なし)『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション (吹替)』

お題「最近見た映画」

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

 

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www.imdb.com

 

 

北条司原作マンガをアニメ化されて今なお根強い人気を誇る『シティーハンター』をフランスで実写映画化。XYZの暗号で、行き場を無くした厄介ごとを引き受ける凄腕のスイーパー(始末屋)=「シティーハンター」ことリョウは、相棒のカオリとともに、さまざま依頼を請け負っていた。ある日、2人のもとに、その香りをかいだ者を虜にする「キューピッドの香水」に関する仕事が持ち込まれる。依頼人が男であったことと香水の効力が信じられない助平なリョウは、試しで男に惚れ込んでしまった後に何者かによってその香水が奪われてしまう。

フィリップ・ラショー監督

 

これが、おフランスのベタギャグか。

 

フランスで人気のアニメといえば『グレンダイザー』ぐらいしか連想できなかった自分。ところが、あの『シティーハンター』が『Nicky Larson』という名で知られていて、フランスで、まさかの実写映画化。ネットの評判も高いので原作よりもアニメが好きだったので物見遊山の気分で入って、観終わった感情が最初のコレ。面白かったけども、何だか足が地に着いていない感じだった。

 

確かに原作にも、硬質ガラスをもっこりで突き破る慎太郎ビックリ!みたいなギャクもあったはずだが、「シティーハンターってこんな感じだったか?」って感じだ。

 

そんなフワリとした感覚で、フィリップ・ラショー作品はこれがはじめてだった自分は、この後に『真夜中のパリでヒャッハー!』と『世界の果てまでヒャッハー!』を観たら、逆にラショー監督の『シティーハンター』へのリスペクトの強さを知ってジワジワと感動した。と、おそろしく回りくどい感想になった。

 

元々、原作『シティーハンター』は当時、アニメ化もされていた『キャッツ・アイ』ですでに人気漫画家だった、北条司が『キャッツ・アイ』の面白さのキモだった「親の遺遺恨はらしと、おしゃれ泥棒とラブコメ」をミックスした感じと真逆のハードボイルド風な -- おそらくはテレビドラマ松田優作主演の『探偵物語』や藤竜也草刈正雄が出演した同じくテレビドラマ『プロハンター』がお手本になっていると思う -- 読切短編からはじまって『キャッツ・アイ』終了後からはじまった連載も人気がなかったらしく -- 漫画雑誌の宿命で人気がないのは中盤以降に掲載されていた -- 新キャラ槇村香の投入と「もっこり」を投入して人気が出始めて『キャッツ・アイ』と同じように人気が上がりはじめてテレビアニメでそれが定着した経緯がある。その『シティーハンター』のキモは「スケベギャグとハードボイルド。そしてラブコメ」になる。

 

そのキモをすべて抑えたうえで、ラショー作品の特徴である「おバカで下品で、ちょっと泣ける」を組み入れているのだ。確かに最高のリスペクトだと思う。特に最近にリスペクトどころか批判しかしていない作品とかリスペクトはしているのだけれども下手すぎる作品とかを前後で観てしまったのでしまった後なので、なおさらそれを強く感じる。原作を尊重しながら自分の作風も見失うことがないので、この映画に一種のブーストがかかっている。と言うべきなのだろう。

 

だから、日本のための吹き替え版仕様のための冴羽獠と槇村香と一緒に明らかにフランスなジルベールの名前があったり、『バーブ・ワイヤー ブロンド美女戦記』のパメラ・アンダーソンが現れても、何のノイズにもならずに楽しめるし、エンドクレジットにTM NETWORKの『Get Wild』がかかっても違和感もなくシックリしている。

 

余談だが、このエンドクレジット前でイントロが本編でかかる出し方は当時としては斬新で、そのスタイルを考えたのは、その時のアニメ監督だった、こだま兼嗣(こだま けんじ) が考え出したのだろうと自分はみている。こだま監督にはコレとは別の代表作がある。それは、あの国民的アニメ『名探偵コナン』。その初期監督を担当していて、ミステリなのに『太陽にほえろ!』や『コミック雑誌なんかいらない!』の大野克夫に楽曲を依頼して今では誰もが聞き知っている、あのテーマ曲だからなのだ。もしも、これ以外だったらここまでの長寿番組になっていなかったかも知れないし、そう考えるとそれをセッティングした、こだま監督のセンスは「お見事です!」と見るしかなぃ。

 

さらに余談をすると、TM NETWORKが一般に知られることになったのは、このアニメからだし、付け加えると『オリビアを聴きながら』が代表歌でもある杏理も『キャッツ・アイ』の主題歌を歌って人気を得たので、このふたつのアーティスト人気を押し上げたのは北条司といっても良いだろう。

 

話しを戻して、フランス映画なので、お国柄なベタな笑いもある。ロマンティックな雰囲気に、ソフィー・マルソー主演映画『ラ・ブーム』のテーマ曲『愛のファンタジー(Reality) 』がチョイと流れたり、日本では今やオッサンどころか爺さんぐらいしか知らないかも知れない、早野凡平でおなじみの芸であるシャッポラフィがチョイと現れたりして、これまた自分としてはチョイと楽しい。

 

ちなみに『愛のファンタジー(Reality) 』とはこれ ↓ 


Reality - Richard Sanderson(日本語歌詞付き)

 

そして早野凡平とシャッポグラフィとはこれ ↓


凡平

 

自分が知っているベタギャグはこれだけだが、他にもあるのだろう。 

 

我ながら締まりが悪いが、確かに漫画実写化の理想でした。で終わります。

 

註釈:慎太郎ビックリ!とは、後に国会議員となった石原慎太郎が発表した短編小説。映画化もされて弟の石原裕次郎の映画デビュー作(主演ではない)でもある。反倫理な内容で、描写に「障子紙を破って突き出される男根」があるところからの連想。

 


City Hunter / Nicky Larson et le parfum de Cupidon (2019) - Trailer (French)

  

 

TMネットワーク ベスト DQCL-1167

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