えいざつき ~映画ポエマーの戯言~

映画批評というよりも、それで思い出した事を書きます。そして妄想が暴走してポエムになります。

『ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー』ネタバレ無しの感想

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

 

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starwars.disney.co.jp

 

シリーズの本流以外の視点でスタ・ウォーズ世界を描く二作目はシリーズでも人気のキャラクターである若きハン・ソロとチューバッカの出会いと冒険を描いた物語。惑星コレリアで虐げられた日常を送っていたソロはあるきっかけで幼馴染で恋人でもあるキーラと逃げ出すが、結局は二人は引き離されてしまう。数年後、帝国軍兵士として前線で戦っているときに囚われていたチューイと謎の男ベケットと出会い彼の仕事を手伝うが失敗に終わり。それを雇い主に報告しに行ったとき、彼は意外な人物と再会する。

 

結論からいうと、これはハン・ソロの物語ではない。

 

お前は何をいっているんだ。と思われそうだが、ここで描かれている主人公は「今は何もないが、根拠のない自信だけはある、ハッキリいえばタダの若造」の物語だからだ。そしてその若造がハン・ソロらしき行動をするのはラストあたりで、しかも、それは誰もが知っているデジタルでリファインされた現代のバージョンではなく『スター・ウォーズ』が公開された1977年に劇場公開されたバージョンで初登場したカンティーナ酒場でのハン・ソロなのだから、ややこしい。

 

こんな設定にしたのは『ローグ・ワン』の路線を『ハン・ソロ』も引き継いでいるからだろう。『ローグ・ワン』を簡単に要約すれば「フォースを持たない普通の人々でもSWユニバースの登場人物になれる夢をみせる」物語だったのだから、それを当てはめると『ハン・ソロ』は「もしかしたら自分もSWユニバースの主要人物になりえたかもしれない夢」を描いた物語になるからだ。この映画の目的はそこにある。

 

だけども、そこを見逃すと、この映画は普通に面白いだけで、ハン・ソロのカッコよい活躍を楽しみにしていた人がカックンするのは想像ができる。ここで前任の監督だったクリストファー・ミラーフィル・ロードのお笑い路線(過去作からの予想)ならそれができたのかもしれないが、それだと『ローグ・ワン』の路線が引き継げなかったための交代なのかもしれない。-- ちなみにその痕跡らしきモノはランドと相棒ドロイドL3-37に残されている。もちろんそれは両カスダン脚本やロン・ハワード監督の作品からは想像できないキャラクターだと自分が考えているからだ。

 

さらに本流との接続も人によってはバラツキがあるかもしれない、この映画も『ローグ・ワン』と同じような仕掛けが用意されているが、「そうきたか!」と「何故コイツが?」のどちらかに分かれるだろう。だから、本流との接続に弱さを感じてしまうと、そこがノイズになって充分に楽しめない弱点も要しているのも確かだ。

 

しかし、いったんSWユニバースから切り離して単体でみると、これはクラシカル -- ハンとカーラとの関係にカサブランカを、ハンとチューイとの関係に明日に向って撃て!を、ハンとベケットとの関係に怒りの荒野等々の名作を思い出す。-- な雰囲気をまとった上質なスペースオペラでもある。背景としての世界観 -- 誰と誰が戦っていて、それに犯罪シンジケートどう絡んでいるのか等々 -- は映画で画やさり気ない台詞でキチンと描写しているから、スラリと作品世界へと入ってゆける。

 

そして、先に「何もない若造がハン・ソロになる物語」と書いたが、もう少し突っ込んで書くと、「何も知らない若者が現実という苦さを味わい、大人へと変わってゆく物語」でもあるから普遍性のあるドラマでもある。

 

もちろん無理を承知でそう主張しているのは分かっている。しかし、この映画に関してはそうゆう視点で観た方が精神的には良い。そうしないと、物足りなさが高じて、この映画の続編が観たい病に取りつかれる可能性が大だ。だから、あえてSWユニバースを無視して楽しむのが吉だ。と強く主張する。

 

最後に個人的なことを書くと本流のEp8最後のジェダイのフォース改革をみて以来、あまりSWに興味が無くなり、SWの穢れを落とす、SW浄土をしている途中だったのに、この映画でまたSWにもどりつつあるのを記述しておく。

 

どうしてくれるんだよ!(注:ほめてます)

 


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