ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]
今日のポエム
もはやアメリカ映画の伝統
映画とはポエムです!ポエムとは映画でもあります。それでは大いにポエムちゃいましょう!
そして、キーワードは。
ウェルメイド!
今回はネタバレなしの初心者説明モード。
これ、シリーズで観たいヤツや。
感想がコレすっ。
すごく残念だ!
ちなみに、コレと同じ感情になったのは、最近だとトム・クルーズとクリストファー・マッカリーのコンビによる『アウトロー』(2012) くらいか。(画像はIMDb)
ぶっちゃけ、トムとマッカリーはジャック・リーチャーシリーズをずっとやってもらいたかったそ!ミッション・インポッシブルは誰でも撮れるからな!!(暴言)
どさくさ紛れの本音はさておき、本作は過去の捜査&犯罪映画のジャンルを定石どおりの展開であり、ウェルメイドな作品だ。つまり、新しさとか、謎解きの衝撃とか、センスの良さとか、メッセージの強さとかは無いが、出てくる登場人物等が追う者追われる者両者ちゃんと魅力的に描かれていて、それで魅せてゆく。だから、そうゆうジャンルが興味&好きな人にはたまらない出来上がりになっている。-- それに、どのジャンルでもそうだが、それに相応しい舞台とキャラクター等の布陣がピタリと揃えば、観る者がちゃんと無意識に読んでゆくので、ドラマや画に強いストレスが無ければ大概は好意的になるのところもある。これぞウェルメイドの味。
後は、やはり本作の監督ブライアン・カークが気に入っているのであろう過去の捜査&犯罪映画の憧憬・オマージュが散りばめられている所か。もちろん『ブリット』(1968)『ダーティ・ハリー』(1971)『フレンチ・コネクション』(1971)は誰もがすぐに連想できるが、個人としては、そこに『ヒート』(1995)『交渉人』(1998)『逃亡者』(1993)の続編『追跡者』(1998)も入れておきたい。(画像はIMDb)
そうゆう意味でコレは捜査&犯罪映画の伝統的な作品で入口的な作品でもあるから、本作が好きなら、上記に上げた作品は、どれも面白いと感じるだろうし、逆に上げた作品のどれか二つ以上が好きな人なら本作も、きっと面白いと感じるはずだ。
物語はニューヨークを舞台に元海兵隊のふたりが、密かに取引のために隠されているコカインを強奪するが、そこに偶々いた警官と銃撃戦となり、殺してしまったがために正義感の強いアンドレ・デイビス刑事の執拗な追跡を受ける。だが、実はこの事件には裏があって……の流れだ。
繰り返しになるが、かっちり作っているので不満点・弱点はない。でも、少し蛇足だと思ったのは、オープニングの葬式か序盤の査問会のシーンのどちらかはカットすべきでは無かったか?ミステリー的なミスリードか、それとも主人公のキャラクター描写を深堀するためのどちらかだろうが、どちらにせよ巧くはいっていないからだ。
今回はこんな感じ。
劇場で鑑賞。