えいざつき ~元映画ブログだったポエマーの戯言~

批評というよりも、それで思い出した事を書きます。そして妄想が暴走してポエムになります。

謹賀新年:らしくねー!な映画音楽の世界

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

 

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新年あけましておめでとうございます。

 

ユーセ コーイチです。

 

今年も当映画ブログをよろしくお願いいたします。

 

さて、映画を観る楽しみにテーマとかメッセージとかテクニックとかスターの他に劇中でかかるサントラことサウンドトラックがあります。

 

ありますよね(強引)

 

サントラを担当する作曲者はその人なりのメロディをもっていて、それゆえにサントラ作曲者に個別なファンがいたりもします。映画は観なくてもサントラは購入する方もいるでしょう。

 

しかし、ごくたまに「このメロディあの人らしくない」とういうテーマ曲があります。

 

そこで、今回はその作曲者らしくないテーマ曲をいくつかだしてみたいと思います。

 

とは、いえあまりピンとこない方もいるかと思いますので、初級編として有名なところからはじめましょう。

 

スペースバンパイア(1985)

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「おっぱい!」でよく語られている作品ですが、サントラは壮大なスケールを思わせる勇壮なメロディで、誰もがこの手の作品をよく手掛けるジェリー・ゴールドスミスが作曲したと考えるしょうが、この曲を書いたのは、あのヘンリー・マンシーニです。

 

マンシーニといえば、『ティファニーで朝食を』とか『シャレード』とか『ピンクパンサー』とか、そしてある程度の世代なら『刑事コロンボのテーマ』(NBCミステリー・ムービー のテーマ) のメロウでムーディなメロディが思い浮かぶでしょう。

 

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でも、過去にホラーの『大アマゾンの半魚人』とかスリラー『黒い罠』とかも手掛けているので、実はこの手の楽曲もできる人なのです。

 

ロング・グッドバイ(1973)

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もう説明の必要はないでしょう。スター・ウォーズ』や『ジュラシック・パーク』や『ハリー・ポッター』のジョン・ウィリアムズです。シンフォニーのイメージが強いですが、ジャズ演奏者の父をもつウィリアムズは音楽家のキャリアをスタジオミュージシャンからはじめたのでこのような曲も書けるわけです。

 

〇 遊星からの物体✕ (1982)

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監督がジョン・カーペンターなので、作曲も彼が書いていると考えてしまいますが、この曲を書いたのはエンニオ・モリコーネです。『荒野の用心棒』や『アンタッチャブル』の独特なメロディイメージをもつ作曲者で、この楽曲は彼らしくはないですが、英語版Wikipediaによるとモリコーネ自ら自身のメロディイメージと一緒にカーペンター作品のイメージによせた楽曲をいくつか作曲してカーペンターに選ばせたそうです。

 

 

さて、肩慣らしが終わったところで本題にはいります。

 

 

〇 マッケンナの黄金(1969)

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この作品は西部劇なので、曲調もカントリー。だからサントラもディミトリ・ティオムキンあたりが担当していると思われがちですが、書いたのは『愛のコリーダ』のカバー曲で大ヒットを飛ばしたクインシー・ジョーンズです。ディスコとポップミュージックで知られているジョーンズですが、映画音楽ではこうゆう仕事もしているわけです。ちなみに個人的な邪推ですが、年配の方に知られているチャールズ・ブロンソンCM『マンダム』のメロディイメージはここからではないでしょうか?

 

アルゴ探検隊の大冒険(1963)

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史劇ぽい作品なので作曲もミクロス・ロージャだと思われますが、この曲を書いたのは『サイコ』や『北北西に進路を取れ』のバーナード・ハーマンです。サスペンススリラーのイメージが強い彼ですが、こんな曲も書いています。

 

勝利への旅立ち(1986)

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ハンス・ジマーぽいメロディですが、書いたのはサントラ界の大御所ジェリー・ゴールドスミスです。実は現在アメコミ映画などで主流になっているオーケストラとシンセサイザーを組み合わせた楽曲を最初にサントラにしたのは彼なのです。余談ですが、この作品も現在ではあまり語られなくなってはしまいましたが、隠れた傑作のひとつなので、見かけたら観ておくべきだし、いつかここで語ってみたいと考えています。

 

ドライビング Miss デイジー(1989)

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のっけからバレているのでさっさと紹介しますと、この曲を書いたのはあのハンス・ジマーです。シンセと演奏をミックスしたジマーのテクニックは現在のサントラ界では大きな主流ですが、それを使う前はこうゆう曲も書ける作曲者だったのです。

 

 

それでは、新春の「らしくねー!な映画音楽の世界」を終わります。

 

 

 

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