ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]
これからちょくちょく「映画の引用」というのをやってみたい。
昔のマンガの描き方みたいな本で、「マンガ家になりたかったら、マンガばかり読んでいないで、小説を読みなさい、映画を観なさい!」みたいなアドバイスがあるけども、アレって本当の意味は「マンガからアイディアを取ると、マンガばっかり読んでいる奴らにスグに分かってしまってシラケられるぞ」という話で、マンガ読者に舐めれないためのモノなのは誰でも知っている事。
余談だが、これは批評・評論でも同じで、むしろ作り手よりも、コッチの方がシビアだったりもする。
まぁ、今回はそれはさておき、だから作り手達は自分がやっている分野以外からアイディアを取っていたりするものだけども。80年代以降、いわゆるオタクと呼ばれている人々が作り手にも観客にも現れて、同じ分野からソレらを取ることで両者のキャッキャウフフな多幸感あふれる関係が出来上がっている状況になっている。
それらを比べてニヤニヤしよう。というのがコノ企画の趣旨だ。
ぶっちゃけ、しばらく影を潜めていた「映画閑話:だから、はじめてスーパーヒーロー着地をしたのはヒーローじゃないんだよ!」や「『宇宙戦争』と大阪のアレについての駄文……それは『ゴジラの逆襲』ではないのか?の話」の復活や!
さて、最初は新作が公開される『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(1981)。もはや古典で映画ファンなら名くらいは知っている作品。
そして、コノ作品は引用ばかりで構成されている作品でもあり、指摘したら、そりゃ引用が山ほど現れる作品でもある。
そんな中から今回は、コノ作品を象徴する序盤のシークエンス、あの大玉ゴロゴロ……
このシークエンス、当時は衝撃だったようで、ココから同じ様なシーンが他の映像作品でもバンバンと取られていたけど、実は基になったのは1959年『地底探検』から。
ジュール・ヴェルヌ原作の映画化のコノ作品。行方不明となった探検家が消息を追っていったら地球の中心に存在していたアトランティス文明にたどり着いた。という、今となってはトンデモなストーリー.-- ちなみに、コノ作品は2008年『センター・オブ・ジ・アース』としてリメイクされている -- なのだけども、そこに出てくるのが、このシーン……
『レイダース』の大玉の元ネタはおそらくはココからだろう。
そう……じゃないかな。
もしも、「違う!」と意義を唱える方がいるなら、はてブかコメント欄で具体的なタイトルを出して指摘をしてほしい。
と、ここは、他人の褌で相撲を取るスタイルでゆく。
今回はこれでおしまい。