ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]
ストーリー
男性が山頂から転落死する事件が発生。事故ではなく殺人の可能性が高いと考える刑事ヘジュンは、被害者の妻であるミステリアスな女性ソレを疑うが、彼女にはアリバイがあった。取り調べを進めるうちに、いつしかヘジュンはソレにひかれ、ソレもまたヘジュンに特別な感情を抱くように。やがて捜査の糸口が見つかり、事件は解決したかに見えたが……。
スタッフ
監督パク・チャヌク
脚本パク・チャヌク チョン・ソギョン
撮影キム・ジヨン
美術リュ・ソンヒ
衣装クァク・ジョンエ
編集キム・サンボム
音楽チョ・ヨンウク
2022年製作/138分/G/韓国
原題:Decision to Leave
映画.comより引用
今回はネタバレスレスレの解説モード
今回もあまり乗る気が薄いのでサクっとやる。
さて、コノ作品。近場でやっていなかったこともあってか、後でユルユルとレンタルでもするか。みたいな気分だったが、意外にも早くアマプラ会員見放題に入っていたので、ユルユルと観たら……
ウァァァァァァァ
変な映画だー。
まぁ、そんな感じで。(シレっと)
ちなみにパッくんことパク・チャヌク監督の前作『お嬢さん』(2019)を含めてド変態だー!だったが、コノ作品はそれらを、おりに織り込んで、ド変態が目立つところはなくなったぽいが、代わりに変の純度が高くなっている。
何しろ、パク・ヘイル演じるヘジョン刑事とタン・ウェイ演じる謎の女性ソレは殺人というゲームを通して恋愛関係になってゆくという展開なので、例えるならルパンと銭形やホームズとモリアーティ、あるいは明智小五郎と怪人二十面相が犯罪を通じて恋愛感情が生まれて深い仲になってゆくみたいなもん。
そして、それが立件できたら、二人の関係が崩れてお終い、ジ・エンドという。
ナニコレ?
ソレという女性、コノ作品では、いわゆるファムファタールの役どころなのだが、通常の物語ならそれに付き合う存在はヘジョンになるはずなのに、そうはならず、というか一瞬でそれを突き抜けて純粋・イノセンスな仲になる。
それを最初の寿司の食べ方で見せる魅せる。
どう見たって変。
ここからは邪推するしかないが、すでにセクシャルなやつはたっぷりとしたので、コノ作品ではできる限り表には出さない方向でやりたかったのではないのかと。(弱気)
なんだ、この登場キャラも作り手も超めんどくさい『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』なドラマは。
とはいえ、それで結果として類例のない斬新な作品にもなっているのも、また確か。
醜を美として魅せようとするパッくんの手腕は、次のステージへと上がったみたいだ。
まぁ、今回も男性キャラをどうやって酷い目にあわせるかだけを考えていただけかもしれないが。
もちろん、超ほめている。
VDOで鑑賞。