えいざつき ~元映画ブログだったポエマーの戯言~

批評というよりも、それで思い出した事を書きます。そして妄想が暴走してポエムになります。

晩酌で観た『エンパイア・オブ・ライト』

ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略]

ストーリー

厳しい不況と社会不安に揺れる1980年代初頭のイギリス。海辺の町マーゲイトで地元の人々に愛されている映画館・エンパイア劇場で働くヒラリーは、つらい過去のせいで心に闇を抱えていた。そんな彼女の前に、夢を諦めて映画館で働くことを決めた青年スティーヴンが現れる。過酷な現実に道を阻まれてきた彼らは、職場の仲間たちの優しさに守られながら、少しずつ心を通わせていく。前向きに生きるスティーヴンとの交流を通して、生きる希望を見いだしていくヒラリーだったが……。

スタッフ

製作ピッパ・ハリス サム・メンデス
製作総指揮マイケル・レーマン ジュリー・パスター
脚本サム・メンデス
撮影ロジャー・ディーキンス
美術マーク・ティルデスリー
衣装アレクサンドラ・バーン
編集リー・スミス
音楽トレント・レズナー アティカス・ロス

2022年製作/115分/PG12/イギリス・アメリカ合作
原題:Empire of Light

映画.comより引用

 

今回はネタバレスレスレの解説モード……かな?

 

こんなに更新が遅れてなんだけども、今回はあまり気が乗らないからサクっとしたい。

 

サム・メンデス監督ことサムがコロナ禍で人々が映画館から離れてゆく懸念を感じて、コノ作品を撮ったらしいのだけども、率直に言って軽い作品なので「ウ~ン、それで?」という感じ。

 

作中に『チャンス』(1979)を映して、どうやら風刺と寓話の雰囲気を狙ったらしいのは察したけども、それが分かったのは後半からで、どうもノリ遅れたって感じ。

 

ノリ遅れた。といえば、コノ作品ではオリビエ・コールマン演じる中年女性とマイケル・ウォード演じる青年が深い関係になるのだけども、それが、どう見ても美人じゃないコールマンに、どうして、ソコまでいって、こうなったのかが、どーもピンと来ずにモヤモヤしてしまったところとか。実はココも後半で、そうなる訳になるのは察する事はできるのだけれども、そこにミステリーのようにパズルのピースが上手くハマる快楽はないので、感情の揺さぶりまでにはいかんし……。

 

とういうか、そこはキモなんだから、演出でなんとかしてくれサムよ。

 

結局のところ撮影監督のロジャー・ディーキンスの仕事だけが目立つ結果に……って、『1917』(2019)と同じじゃねえか。

 

エンパイア・オブ・ライト(画像は映画.comより)

まぁ、前半でつまずいてノレなかったってパターンかい?……だろうな。

 

だから、ソレらを総括してしまえば、小品な気分な作品だったな。

 

それじゃ、肝心な「映画と映画館」についてだけども、それは観た者のそれぞれに委ねる。「貴方の心に何が残りましたか?」なヤツです。

 

今回は、我ながら歯痒い。

 

VODで鑑賞。

 

 

 

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